株式会社いつつ

将棋を楽しむ 2017年6月27日

元奨励会員が語る将棋の魅力5つ

荒木 隆

今、何かとブームになっている将棋ですが、いざ始めてみようと思っても「難しそう…」「敷居が高そう…」と尻込みしてしまう方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか?

今日のいつつブログでは、そんな迷える子羊さんたちに向けて、私荒木隆が思う、将棋の魅力や楽しさについてお伝えしたいと思います。

1.自分の好きな形を作れる

将棋の駒組みは自由
将棋の駒組みは自由

将棋は大きく分けると「序盤」「中盤」「終盤」という3つの分野にわかれます。まずは「序盤」の話をしましょう。

「序盤」は何をするのかというと、主に「駒組み」(こまぐみ)を行います。駒組みとは、攻めや守りの態勢を整えることを意味します。つまり、序盤では戦うための準備をしている訳ですね。

さて、この駒組みについてですが、実は数え切れないほどたくさんの種類があり、何か具体的な正解があるという訳ではありません。

したがって、レゴ・ブロックのごとく自分の好きな形を作ることができるので、駒組みにも人それぞれの個性が表現されます。ちなみに、写真の手前側の駒組みは私の好きな形です。守りを必要最小限に留めて、攻めを重視しているのがこの駒組みの特徴です。
自分とそっくりさんな駒組みをしている人を見ると、何だか親近感を覚えちゃいますね(*´ω`*)

2.相手の考えを予想する

将棋では相手の気持ちになって考えることが大切です。

次は「中盤」の話をします。中盤で何を行うのかというと、序盤で構築した駒組みを活かして、敵陣を攻めたり、相手の攻めを受けたりします。

しかしながら、ただやみくもに駒を動かすだけでは上手くいきません。中盤で必要なことは、相手の手を読むこと。すなわち、相手の立場になって考えることです。

強者どうしの対戦では、常に相手の指した手の意味を考えて探り合います。相手が何を考えているのかが把握できれば、敵の狙いを封じたり、自分の理想を実現したりすることができますね。

将棋は一手指すごとに、プレイヤーの思考が盤上に具現化されます。その思考を読み取ることが将棋の醍醐味の一つと言えるのではないでしょうか。

人間、誰しも自分のことを第一に考えてしまいがちですが、将棋を指すことで相手のことを考える思考が身に付くと、他人を思いやる心も育まれるのかもしれませんね。

3.目的の変化に対応する

将棋の終盤には正解がある。
将棋の終盤には正解がある。

次は、「終盤」の話をします。その前に、将棋の勝利条件を確認しておきましょう。相手よりも先に王を取れば自分の勝ち、でしたね。

そして、王を必ず取れる状態にすることを「詰み」といいます。チェスでは「チェックメイト」といいますね。ご存じの方も多いのではないでしょうか。

終盤では相手の王を「詰み」の状態にするため、互いに王を目掛けてガンガン攻めていきます。どちらがより速く相手を詰ますことができるのか、速度計算が必要になり、終盤ではどんな場面でも必ず正解が存在します。

将棋は、序盤では自由奔放に指すことができるのですが、終盤になると最短ルートで相手を詰みに追い込むことが求められるので、システマティックに指す必要があります。同じゲームでも場面ごとに目的が変化するので、的確にそれに対応しなければいけません。それが将棋の難しいところであり、同時に楽しいところでもあるのです。

4.意見を述べ合い交換する

勝って嬉しい、負けて悔しいという感想を述べ合うだけでも、一緒に将棋を指しているという感じがします。
勝って嬉しい、負けて悔しいという感想を述べ合うだけでも、一緒に将棋を指しているという感じがします。

どちらかの王が詰むと終局となる訳ですが、「あー楽しかった。ハイ終わり!」…….とはならないんですね。将棋には「感想戦」という文化があります。

「感想戦」とは、今指した将棋の勝因や敗因を調べることです。互いに対局中に思った意見や疑問を述べ合い、勝敗を分けた原因を検討します。

ただ、これはあくまでも上級者が行うもので、初心者のうちは自分が指した将棋を振り返るのも一苦労です。しかしながら、将棋を指した感想は実力に関係なく、述べることができますね。

単純に、面白かった、負けて悔しかった、相手が強かったなどで構わないのです。私はネット将棋を指すこともあるのですが、終局した後、相手からの感想が聞こえないので一抹の寂しさを覚えます。

将棋は老若男女、誰もが楽しめるゲームであり、感想戦でもそれは同じです。たった一言でも言葉を交わすことができれば、それが将棋の楽しさをよりいっそう引き立てるのではないでしょうか。

5.楽しみ方は十人十色

将棋の楽しみ方は人それぞれ
将棋の楽しみ方は人それぞれ

さて。長々と将棋の魅力や楽しさを書き連ねましたが、いかがだったでしょうか。

私の記した事に共感してくださる方もいれば、全く理解できない方もいるでしょう。しかし、それで良いと私は思うのです。

今回、私が書いたことは将棋の一部分を取り上げたに過ぎません。それ故に、私が気づいていない部分を思いっきり楽しんでいる人もきっと存在するでしょう。楽しみ方は人それぞれ。それが将棋の最大の魅力だと思います。

皆様もぜひ、この機会に、81マスと40枚の駒が作り出す世界へ冒険してみませんか?

いつつのオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつから新商品「こますきんぐテープ」が登場してます(^ー゜)

この記事の執筆者荒木 隆

1990年生まれ。滋賀県大津市出身。平成16年9月森信雄七段門下で「新進棋士奨励会」に6級で入会。三段まで進み、平成28年9月に退会。平成29年3月株式会社いつつに入社。奨励会員時代の将棋教室やイベントで、子どもたちへの指導の経験は豊富。

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