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女流棋士中倉彰子が選ぶ小学生にオススメの将棋入門書籍5冊

最近ではもしかすると少なくなっているのかもしれませんが、小学生になると、特に男の子は、お友達から教えてもらうなどして、将棋について知る機会があるのではないかと思います。

お友達から影響を受けるものの中でも、テレビゲームやスマホのアプリだと、ものによっては親として少し心配になるものもあると思うのですが、なんとなく「考える力」や「先を読む力」が身につきそうな将棋であれば「大歓迎!!」。むしろ、せっかく将棋を知ったなら、そのまま興味を持ち続けてもらうことで、プロ棋士にまではならなくても、「考える力」や「先を読む力」は身につけてほしいと考えるお母さんたちも少なくないのではないかと思います。

しかしながら、子どもが将棋に興味を持ち始めた時に、ちょっとした壁になるのが「子どもに将棋を教える人がいない」という問題です。

かつてのように近所に将棋を指す人や、将棋教室・道場などが当たり前にあればいいのですが、今の時代だと、なかなかまわりに将棋を指す人はいないでしょうし、あったとしても期間限定の将棋講座だったり、家や学校から歩いていける場所ではなかったりなど、将棋が面白いと感じる領域まで継続的に将棋をする上で決して恵まれた環境であるとはいえない子どもたちもたくさんいることかと思います。

スマートフォンのアプリなどの台頭により、将棋教室や道場が減ってしまったのは事実ですが、実は、書店や図書館などに足を運ぶと未だに多種多様な将棋書籍があります。また、ITの技術が進歩したことでオンラインショップも充実し、全国のどこで生活していても、色んな将棋書籍がいつでも手に入るようになりました。教える人が側にいないなら本に教えてもらえばいいわけですね(^ ^)

そこで、今回は、小学校で将棋に興味を持ち始めた子どもたちに向けて、多種多様な将棋書籍の中から将棋の入門書としておすすめの書籍をいくつか紹介したいと思います。

どこまで参考になるかは分からないですが、いい将棋の入門書に出会えたことで、一人でも多くの子どもたちが将棋を続けてくれるきっかけになればとても嬉しく思います(^ ^)

1.マンガ版 「将棋入門」(創元社)

分かりやすいストーリー展開で子どもに伝わりやすい
分かりやすいストーリー展開で子どもに伝わりやすい

「難しそう」「敷居が高い」。将棋にはどうしてもこのイメージが付きまといます。特に小さなお子さんがするとなると「ちゃんとルールを理解できるのかなぁ」とか「うちの子にはまだ漢字が読めないから」と敬遠されてしまいがちなのですが、小さな頃から将棋をやってきた一人として声を大にしていいたいことは、将棋は決してとっつきにくいゲームではなく、むしろ小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんになるまで楽しむことができるとっても親しみやすいゲームだということです。

そのため、将棋入門書では将棋に対するこうした誤解を解くために、子どもにとって親しみやすい「マンガ」を使って将棋の楽しさや魅力を伝えるものがたくさんあるのですが、今回ご紹介するマンガ版 「将棋入門」(創元社)は数あるマンガの解説本の中でも私がオススメする1冊です。

将棋の解説をマンガなどのストーリー仕立てにしてしまうと、どうしても凝ったものになってしまい、次第にそのお話の世界観についていけな子どもたちが出てくるということも少なくないと思うのですが、その点、同書は物語も内容もとてもシンプル。登場人物のセリフや解説文も長くないので、子どもたちが読んでいて途中で嫌にならないと思います。

私自身も子どもに将棋を教える時に気をつけなければと思うことなのですが、伝えたいことほどシンプルな言葉、シンプルな方法を使うようにしています。「将棋が好き!」という思いが強すぎて、あれもこれもと伝えたいことを詰め込みんだ結果、言いたかったことの半分も理解されていないといった経験を実は私もたくさんしてきました(^_^;)

また要所要所に挿入されたクイズのような演習問題や登場人物が発するちょっとしたギャグ(笑)などのちょっとした工夫も、子どもたちが飽きずに将棋を続けるための秘訣なんだなぁと思います(^ ^)

ちなみに、我が家でもあまり将棋に興味がない次女がこの本を楽しそうに読んでいました^^。きっとマンガというものには、子どもを惹きつけるものがあるのでしょうね。

2.新ひみつシリーズ「将棋のひみつ」(学研マンガ)

読み終わったら将棋博士に
読み終わったら将棋博士に

将棋はゲームとして面白い。だけど、将棋の面白さはゲームだけではありません。この本のいいところは、将棋の棋力を上げることではなく、将棋のルーツや歴史、道具についてなどなど、子どもの将棋に対する好奇心の幅をぐんと広げてくれるところだと思います。

例えば、いつつブログでもよく登場する、中国のシャンチーやインドのチャトランガ、西洋のチェスといった世界の将棋の仲間たちについても、ただ紹介するのではなく、どんなルールでどんな特徴があるのか、そしてどうしてそのような特徴が生まれたのかまで詳しく説明してくれています。他にも、日本の将棋が平安時代の伝来以来、どのような変化を遂げて今のような持ち駒再利用制になったのかなどなど、興味深い内容が盛りだくさんです。

また、ほとんどすべてのページに「まめちしき」として将棋トリビアが紹介されており、ページを繰るたびに子どもたちに新しい発見と驚きを与えてくれるので読み終わった後には将棋博士になれそうです、笑

3.どんどん強くなる「やさしい こども 将棋入門」(池田書店)

体系だった構成で理解しやすい
体系だった構成で理解しやすい

この本のいいところは、駒の動きと将棋の基本的なルールを覚えた後の学習がとても体系だっているところです。「駒の動きと将棋の基本的なルールを覚えた後」というのは、意外にも指導者によって指導法が分かれやすいポイントでもあり、また、それゆえに、子どもたちもつまずきやすいポイントであると思います。

例えば、この本では、駒の動きと合わせて駒の特長が説明されており、その後すぐに各駒をうまく使うための手筋について紹介されているので、駒の動き、駒の特長、手筋を関連付けて覚えやすく、また各項目非常に簡潔にまとめられているので、将棋特有の複雑さをあまり感じず、1度読めばすっと頭に入ってきます。

我が家でも、長男とこの本の棒銀戦法の棋譜を一緒に盤で並べました。何回か並べるうちに、棒銀戦法の雰囲気はつかめたようです。

1の時にも少しお話しましたが、将棋書籍の中には、あれもこれもと情報が詰め込まれすぎていたり、色んなテクニックや戦法をいったりきたりすることも多く、全体的にぎっしり詰まっていたり、ごちゃっとしているものも少なくありません。その点この書籍はサイズも小ぶりであれば、中身もスッキリ。かといって情報不足かといえばそうではなく、しっかりと強くなるための本質が捉えられた1冊です。

4.親子ではじめるしょうぎドリル(講談社)

数少ない、女の子っぽい将棋書籍
数少ない、女の子っぽい将棋書籍

想像に難くないと思うのですが、将棋をする女の子は将棋をする男の子よりも圧倒的に数が少ないといえます。そのため、子ども向けの将棋書籍でも、主人公が男の子だったり、男の子向けのストーリー展開のものが多く、女の子が、普通に「欲しい!」と思えるようなものって本当に少ないですよね。

「親子ではじめるしょうぎドリル」(講談社)は、私が最初に原稿を書いた入門ドリルです。かわいいイラストにカラフルなページ、将棋駒のシールまで付いていて女の子の好きな要素をいっぱい盛り込みました。

ただ、記入する部分がすこし少ないというお声もいただいたので、その改善点も踏まえて作成したのが、次に紹介する「はじめての将棋手引帖1巻」です

5. はじめての将棋手引帖1巻

初心者がつまづきやすいポイントを追求したテキストです。
初心者がつまづきやすいポイントを追求したテキストです。

4でも少し触れたのですが、いつつの「はじめての将棋手引帖」もオススメです(^ ^)

私のように小さい頃からずっと将棋をしていると、将棋にはじめて触れるような入門者の子どもたちにとって「何がわからないのかわからない」ということがよくあります。実際子どもたちでなくてもいつつのスタッフたちと話をしている時に、うっかり将棋用語を口にして「それってどういう意味ですか?」という質問を受けることもよくあります(^_^;)

「はじめての将棋手引帖」は、こうした入門者の子どもたちが分からないと思うポイントを、徹底的に追及したテキストです。具体的には、テキスト発売前のテストの段階で、対象年齢の5歳〜小学校低学年くらいのお子さんに実際に解いてもらい、どこがどのように分からないのか、その分からないポイントをどう改善すると分かりやすくなるのかと言ったことを繰り返しフィードバックしました。また、言葉だけでは伝わりにくい内容については動画による解説(QRコード読み取り)をつけるといった工夫も凝らすなど、様々な試行錯誤の上完成したのが今の形になります。

現在は、まだ2巻までの発売となっておりますが、最終的には、5巻まで出版し、将棋の基本的の戦略について一通り網羅する予定となっております。将棋のルールを覚えてから、もっと将棋の対局を楽しみたい、もっと強くなりたいと思った方はぜひ一度「はじめての将棋手引帖」を5巻までお試しください。(これから発売する3、4、5巻も乞うご期待ください(^ ^))

さて今回は小学校低学年のお子さんにオススメの将棋書籍をいつつ紹介させていただいたのですがいかがでしょうか?

将棋を指す環境にあまり恵まれていないというお子さんが全国にはたくさんいらっしゃると思うのですが、書籍というツールを通じて十分将棋を学ぶこともできると思います。将棋書籍の中にはみなさんが想像している以上に将棋を楽しむため、棋力を上げるためのヒントが散りばめられています( ´ ▽ ` )ノ

そばに将棋を教える人がいない場合、お母さんも一緒に将棋をはじめるというのもありですよ(^ ^)

子どもと一緒にママも将棋をするといい理由5つ | 株式会社いつつ
以前にいつつブログ「3月のライオンだけじゃない!オススメの将棋漫画5つ」で、南Q太先生の「ひらけ駒!」(講談社)という作品を紹介させていただいた...

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