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将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2016年6月5日

あきこ先生の“はじめての将棋教室” ステップ1-9詰み

中倉 彰子

ステップ1-9詰み

前回は、王手の受け方をお伝えしました。今回は「詰み」です。

詰みとは、「玉がどうやっても取られてしまう」という状況です。将棋は玉を取られてしまうと負けなので、「詰み」になれば、ゲームは終わりです。

では、「詰み」の状態を実際に見てみましょう。

頭金で王手
頭金で王手

王手をかけられた時に、レッスン1-8でも学んだように①逃げるの術 が使えるか、もしくは②取るの術 が使えるか考えてみましょう。

その結果、「どこにも玉が逃げられず」「王手をした駒を取ることができない」となった場合、その状態を「詰み」と言います。

①逃げるの術

王手から逃げる
王手から逃げる

このように逃げても玉がとられてしまいますね。

②取るの術

王手をした金を取る
王手をした金を取る

このように王手をした駒を取っても、下の金でとられてしまいます。つまりこれが「詰み」の状態です。

他の例ではこんなのも「詰み」ですよ。こちらは銀で「詰み」になっています。

銀で詰み
銀で詰み

「詰み」のポイントは、2枚以上の駒が必要ということです。

「王手をする駒」「それを応援する駒」の2枚が揃って、はじめて「詰む」ことが出来ます。ぜひこれから、たくさんの「詰み」のパターンを考えてみてくださいね。

〜レッスン後〜

詰むには、2枚以上の駒が必要という話、これは奥深いですね〜。

いろんな特性を持った駒が、それぞれの個性を発揮し協力しあいながら玉を取りに行く…。

まるでサッカーのような、バスケットのような…球技のチームプレイのようですね。個人技ばかりでは勝てなくて、うまくメンバーの能力を発揮させられた方が勝ち…。おー!似ています。

娘たちはまだまだ…ですが、知将になった気分でチームメンバーである駒達を思い通りに動かせていったら、きっと楽しいんだろうなぁとワクワクしました〜。

次回のステップ

さて、今回の “はじめての将棋教室” はいかがでしたでしょうか?次回は、「金と銀で王様をつかまえよう」について学びます☆

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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