株式会社いつつ

連載:東京新聞「子育て日記」 2016年5月9日

新しいことに挑戦 -プロ女流棋士中倉彰子 子育てブログ

中倉 彰子

先日、友人が開いているお菓子教室に、マイ(7つ)と行ってきました。

料理は得意な方ではないのですが、子供と一緒なら楽しくできそうかなと思い、参加してみました。メニューは「マドレーヌ」と「ロールケーキ」。

20140118_sin絞り袋

マイは、最初からとても楽しそう。先生が、「この材料、計ってくれるかな?」と、言うと「やりたい!」と積極的。

「砂糖をたくさん入れるるんだ。」とか、「生地はこんなに長く練るんだ。」とか、実際に作って見ると、いろいろなことが分かります。2時間位かけて、やっと出来上がったお菓子は「美味しい!」。

さて、習ったことは、すぐ復習しないと、というわけで、次の週末は、子供達とクッキング。妹のマキ(5つ)と弟のシン(3つ)も、張り切っています。

「お菓子作りはね、ちゃんと材料を計らないとダメなの。」とマイは先生気取り。私の方は、慌てて材料を買ったせいもあり「あ!卵を買うの忘れた。」近所の伯母に連絡し、急きょ、分けてもらう事に。

やれやれと思っていると、今度は家にあるはずと思っていた「泡立て器」がない。「もう、ママあるって言ったじゃないー。」とマイ。仕方がないので、菜箸を2膳合わせてグルグル。これでなんとか大丈夫ね。皆で交代し、協力しながら一生懸命まぜまぜ。

シンは、混ぜている時間が長かったせいか、生地に指を突っ込んで、つまみ食い。「こらー、まだ焼いてないんだから、ダメ!」とお姉ちゃん達から大目玉。

食いしん坊のシン「はやく食べたいなぁ~。」

さて、ところどころは私も手伝いましたが、なんとか子供達だけで、無事完成!貝殻の型からスルッと抜け出たマドレーヌが網の上に転がると、子供達から歓声が上がりました。

時間は結構掛かるけど(ママ視点だと、台所の洗い物も増えるけど・・。)、みんなで物を作ると、連帯感が生まれていいな。

今年は、こうやって、「子供達と一緒に、新しい事に挑戦!」を子育て目標にして行こう。

「あー、マドレーヌかじったの誰ー!」と台所からマイの叫び声。パパ用に、袋に詰めたマドレーヌがかじられている。

シンは慌てて「シンじゃないよ!」(←最近このセリフが多い(笑)。)でもしっかり残った歯形をみれば、一目瞭然。兄弟ケンカは、今年も多くありそうです。やれやれ。

【子供語録】
・年末の紅白歌合戦を、ビデオで何回も観る子供達。中でも人気なのが、ゴールデンボンバーの「女々しくて」。
「ぼくのことを、からかったの?あんなに好きといったのにぃ~。」と3歳の子が熱唱する姿には、思わず笑ってしまいます。

・パパが毎日読むのを楽しみにしている「親鸞」(東京新聞連載)。マイ「パパ、何読んでるの?」「親鸞」、「パパ読んで~」。その後、親鸞の音読が二人の日課に。マイに分かるのかなぁ。

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この記事は、東京新聞にて中倉彰子が連載している「子育て日記」と同じ内容のものを掲載しております。
:『東京新聞』2014年1月31日 朝刊

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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