株式会社いつつ

子育て 2017年3月9日

小さな子どもが一人で楽しめる脳トレゲーム

金本 奈絵

我が子が一人で遊んでいると、親としては「この子友達できないのかしら」と少し不安になってしまいますが、実のところ、「一人遊び」というのは、子どもたちにとって決して悪いことではなく、成長するうえで欠かせない大切なものだと言われています

それに、家事に子育てに大変なお母さんにとって、子どもが少しの間でも一人で遊んでくれる時間があると、ほんのちょっとだけですが助かりますよね(^ ^)笑

しかしながら、自分の手があくとはいえ、子どもたちがTVゲームやスマートフォンばかりいじっていると、それはそれで何かしらの抵抗があり、「子どもたちに一人で遊ぶ時間を作ってほしい。けど、どうせならその時間を子どものためになることに使ってほしい」というのがお母さんたちの本音かと思います。

そこで、今回のいつつブログでは、小さな子どもたちでも一人で楽しく遊べて、かつ、脳トレにもなりそうなゲームをいくつか紹介したいと思います。ちなみに、今回紹介するものはどれもアナログなものばかり。脳と一緒に子どもたちに手を使ってもらうことで、いろんな感性を磨いてもらえるといいなと思います(^ ^)

1.試行錯誤と達成感を繰り返す「ジグソーパズル」

何度も組み立てることで効率よく完成させられるように
何度も組み立てることで効率よく完成させられるように

まずは脳トレアナログゲームの代表格、ジグソーパズルからご紹介します。実は、私もこのジグソーパズルが好きでよく家で黙々とすることがあるのですが、ジグソーパズルのいいところは、何より、パズルが仕上がった時の達成感だと思います。もちろん、見本の絵を見ながら、ピースとピースの組みあわせを考えることで脳が活性化するということもあるのですが、やっぱり、最後の1ピースをはめる瞬間のあのドラマチックな気分が最高だと思います(私だけでしょうか?笑)

また、小さな子どもたちのパズルの取り組み方の特徴として、組み立てては解体し、組み立てては解体するというのを繰り返すということが挙げられます。もちろんピースの数が少ないうちだけできることではあるのですが(1000ピースレベルのものを解体されると泣けてきますよね(^_^;))、何度も繰り返し組み立てるうちに、最初はとにかく手当たり次第にピースを取り、くっつけていたのが、今度は見本の絵を見ながら絵に合ったピースを選ぶようになり、その次には、端っこのピースから組むようになり、最終的には見本を見ずとも絵を覚えてサクサクさせるようになるといった風に、試行錯誤しながら、どんどん効率よく完成させるようになっていきます。こうした思考錯誤の過程も子どもたちの成長にとっては大切ですよね(^ ^)

ただし、パズルも将棋と一緒で、1つピースをなくすとできなくなっちゃうので要注意です( ̄O ̄;)

2.クリエイティブのはじめの一歩「レゴブロック」

単純作業の繰り返しでクリエイティブな作品ができる
単純作業の繰り返しでクリエイティブな作品ができる

小さな子どもの遊びの定番といえばレゴブロックですよね。今のママ・パパ世代も小さい頃よく楽しんだことかと思います。カラフルな直方体を自由に組み立て、よく分からないもの(笑)からお城まで色んなものを作った記憶はありませんか?

さて、レゴブロックのいいところは、「ただ四角いブロックを組み立てるだけ」と作業そのものが単純なので、本当に小さいお子さんさんでもできるというところです。また、単純作業の連続ではありますが、タテ、ヨコに加えて奥行きの概念も必要になるので、平面処理が主体となるお絵描きや1で紹介したパズルとはまた違った脳の働きを刺激するのではないかと思います。さらに、先ほどレゴブロックは単純作業の連続であると申し上げましたが、世界にはレゴブロックのマスタービルダーと呼ばれるような職業の人たちもいて(日本人の方もいらっしゃいます(^ ^))、「チリも積もれば山となる」ではありませんが、単純作業も極めれば凄いことになるようで、彼らの生み出す作品はまさに芸術の領域です。

まぁマスタービルダーのレベルに到達するのはかなり難しいと思うのですが、レゴブロックには無限の創造性を感じられますよね(^ ^)そういえば、今年の4月に名古屋でオープンするレゴランドジャパンが話題になっていますが、こちらもなんだか夢があってとっても楽しそうo(^▽^)o

最後に、レゴに関しては、ちゃんと片付けないとお母さんに怒られるので要注意です、笑

3.ゴールを目指して何度もチャレンジ「迷路」

行き止まりになっても諦めないで
行き止まりになっても諦めないで

迷路も小さい頃によくした遊びの1つですよね(^ ^)

これは個人的な意見なのですが、迷路でゴールを目指す過程は、地図を読む感じによく似ているような気がします。たまたまかもしれませんが、方向音痴な私は迷路でよく行き止まりになってしまいゴールにたどり着くまで苦労しました、笑。

もしかすると、世の中にはとても複雑な迷路を1度でクリアしてしまうような子どもたちもたくさんいるかもしれないのですが、かつての私のようにイマイチ迷路が得意ではない子どもたちにとっても迷路がオススメなのは、何度も立ち向かうチャレンジ精神が養われるからです。少し大げさな言い方になってしまうのですが、迷路では最初、自分の信じる道をどんどん突き進み、行き止まりなってしまったらもう一度岐路に戻って再出発。でもやっぱりまた行き止まりになってしまって今度はスタート地点まで戻ってくるということを繰り返します。リスタートのたびに「今度こそゴールにたどり着くゾ!」と意気ごむわけですが、なかなかゴールにたどり着けず残念に思うこともしばしばありました。

しかしそれでも、私の経験上ゴールのない迷路は1つもありませんでした。何度目かの挑戦で必ずゴールにたどり着けるのです。子どもであっても、ちっちゃい挫折をしてそこから気持ちを持ち直したり、最後までやり切るという体験は大切かと思います。そしてそれが、迷路という遊びの中から得られるならいいですよね(^ ^)

迷路でゴールを目指すことに慣れてきたら、今度は自分で迷路を作ってみるというのもまた楽しいですよ( ´ ▽ ` )ノ

4.ロジカルな思考が身につく「数独」

将棋盤のマス目とそっくりな数独
将棋盤のマス目とそっくりな数独

数独とは、タテ(9マス)×ヨコ(9マス)全81マスのマス目の中にいくつか数字が記入されていて、既に記入されてる数字をヒントに空白のマスに入る数字を考えるというものです。タテ1列(9マス)、ヨコ1列(9マス)、そして、9×9のマス目を3×3で区切った時にできる9マスで、1〜9のいずれかが1つずつ入ります。たぶんクロスワードと並んで電車の中でやってる人が多い脳トレゲームだと思います(^ ^)(スマホで多種多様なアプリが開発されて、だいぶ数独人口は減少したと思うのですが(^_^;))。

数独は1〜9の数字さえ知っていれば誰でもできるゲームですが、数字だけで構成されているゲームなので論理的思考が試されます。また、シンプルなルールなのですが、空白になっているマスの数や場所によって問題の難易度が全然変わってきます。

こうやってみてみると、9×9のマスだったり、子どもでも大人より難しい問題が解ける可能性があったり数独はちょっと将棋に似ているかもしれませんね(^ ^)

※写真の数独は www.sudokugame.org から引用しています。

5.将棋のいいところがいっぱい詰まった「詰将棋」

将棋のいいところがいっぱい詰まった詰将棋
将棋のいいところがいっぱい詰まった詰将棋

意外と知られていないかもしれませんが、将棋には対局以外にもいろいろな遊び方があります。詰将棋も、こうした将棋の遊び方の一つで(ここでは遊び方と表現していますが、詰将棋は将棋の棋力を上げる勉強法としてもとても有効です(^ ^))、先手と後手の両方の指し方を一人で考えて詰ませるので一人でもどんどん解いていくことができます。

ここで、詰将棋をあまり知らないという人に向けて、改めて詰将棋のルールを簡単に説明しておきます。ちなみに、詰将棋では王手をかけて詰ます側を「攻め方」、王手を受ける側を「玉方」といいます。

①連続で王手をかける。

攻め方は、毎回王手をかけ続け、玉方は王手をかけられるたびに対応します。王手をしている駒を取ったり、逃げたり、他の駒を使って防いだり・・。王手をかけてはそれをかわし、また王手をかけてはかわすというのを繰り返す感じですね。

②最短手数で詰ませる

攻め方は1番短い手数で詰ませ、玉方は攻め方の手数が一番多くなるように詰みを防ぎます。

③盤上、および攻め方の持ち駒にない駒は全て玉方の持ち駒

④意味のない駒を打たない

「無駄合い」と将棋専門用語ではいいます。玉方がそこに駒を打っても取られだけの場合、攻め手の手数は増えますが、いちばん手数が多い逃げ方になるわけではないので要注意です。

また、攻め方が王手を1回かけただけで詰むものを1手詰、王手→対応する→王手で詰ますものを3手詰、王手→対応→王手→対応→王手で詰ますものを5手詰といいます。1手詰から開始して慣れていくうちに3手詰、5手詰とレベルアップしていくといいと思います。

多分これを読んだだけでは何のことかよく分からない上に、「難しいのでは?」と誤解されそうなのですが、基本的に詰将棋は、駒の動かし方さえ理解していれば、特別なテクニックがなくてもできるので大丈夫です。とくに1手詰などは、弊社スタッフのお子さんもサクサク楽しそうに解いているとの報告がありました(^ ^)

さて、詰将棋の説明が長くなってしまいましたが、詰将棋のいいところは、通常の将棋の対局で身につけられるもの、例えば「考える力」や「先を読む力」などが凝縮しているところです。特に、どちらか一方方向だけではなく、攻めと受け両方考えることで、頭の中で駒が動くようになります。そして「詰んだ!」というときの達成感は格別です。苦労して長く考えた分だけ、わかった時の喜びは大きいものです。「頑張った分だけ嬉しさは増す」という体験ができるのは脳だけではなく、子どもたちの心の成長にも繋がるのではないでしょうか?「詰将棋」は「詰ます将棋」であると同時に、将棋のいいところがいっぱい「詰まった将棋」でもあるのですね(^ ^)

さて、今回は、子どもたちが一人で楽しめる脳トレアナログゲームについていくつか紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
どれか一つでもみなさんがやってみたいと思えるようなものがあれば大変嬉しく思います( ´ ▽ ` )ノ

いつつのHP内にも「1日1題将棋パズル」「将棋にふれよう」など子どもが一人で楽しく遊べるコンテンツがいっぱいあります(^ ^)

「まだ駒の動きを覚えてないよ」というお子さまには、神戸の将棋屋さんいつつ
よりこちらの商品をオススメします( ´ ▽ ` )ノ

この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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