株式会社いつつ

将棋を楽しむ 2017年5月1日

ゴールデンウィークにオススメ!家族で盛り上がるトランプ将棋

金本 奈絵

山くずしやはさみ将棋、まわり将棋など、将棋には対局以外にも、初心者が楽しめる遊び方がたくさんあります。

そこで今回のいつつブログでは、いっぱいある将棋の遊び方の中でも、いつつスタッフ内で、特に「盛り上がる!!」と評判の「トランプ将棋」についてご紹介したいと思います(^ ^)

盛り上がると評判のトランプ将棋
盛り上がると評判のトランプ将棋

それではまずはトランプ将棋のルールから!

準備するもの: 将棋盤、将棋駒、トランプ ※ジャックとクイーン、キング、ジョーカーを除く

ルール

  1. 先手と後手に分かれます。トランプはよく切った状態で裏を向け山にします。備考1
  2. 先手がトランプの山の1番上のカードを引きます。この時、先手側は引いたカードと同じ番号の筋に駒を動かすことができます。例えば最初に先手が3のカードを引いた場合、▲3六歩、▲3八銀、▲3八金、▲3八飛が合法手です。備考2
  3. 次に後手がカードを引きます。②と同じ要領で後手側の駒を動かします。
  4. ②、③を繰り返し、先に相手の玉を捕まえた方が勝ちになります。

備考1:先手・・・先に指す人、後手・・・後から指す人
備考2:将棋盤の縦のラインを筋、横のラインを段といいます。筋は、先手側から見て右側から1筋2筋3筋・・・・、段は、先手側から見て上から一段二段三段・・・・・となります。また、駒の居場所を示すには「符号」というものを使います。符号はまず先手(▲)か後手か(△)を示してから、駒が移動したマスの筋、段の数字、そして動かした駒の種類を書きます。つまり、▲3六歩は、先手が3筋六段目に歩を動かしたということになります。

どうですか?とても簡単で覚えやすいですよね(^ ^)。トランプ将棋をするには、駒の動かし方を知っていることが前提になりますが、もしまだ覚えていないという方がいれば、横に早見表(駒の動かし方を一覧で示したもの)を置くのもありですよ。

それでは、続いては、トランプ将棋の魅力についてお話ししたいと思います。

魅力その1 駒を動かしやすくなる

将棋初心者が対局したときによくありがちなこととして、「どの駒を動かしていいのか分からない」ということが挙げられると思います。確かに自分の駒が20枚もあると、一体どの駒をどの場所へ移動させるのが最良なのか、考えるだけでも気が遠くなりそうですよね(- -;)

その点、トランプ将棋はとてもお気楽なのです。ルール説明の例題と同じく、最初に先手が3のカードを引いたとすると、動かせる手は4種類。ここまで手が限られると迷う心配も少なくなりますよね(^ ^)

仮に「あ、失敗しちゃったなΣ(・□・;)」と思っても、トランプ将棋の8割くらいは運任せなので、そんなに落ち込むこともなく、後からいくらでも挽回可能です、笑

トランプ将棋を通じて、可能性を絞って駒を動かす訓練をしていれば、きっとそれは、本将棋での対局のときに、恐れず駒を動かすためのリハーサルになるでしょう( ´ ▽ ` )ノ

魅力その2 一発逆転・下克上が狙える

魅力その1でもお話ししましたが、トランプ将棋は8割が運任せです。プレーヤーが引くカード次第で、いとも簡単に王手をかけることができたり、既に詰んでいるのに、なかなか相手の玉を取ることができないといった現象が起こります。

分かりやすくするために、例題の続きを見てみましょう。

まず3のカードを引いた先手が、▲3七歩を▲3六歩へ動かします。<図1>その後、後手も3のカードを引き△3四歩<図2>。先手5のカードで▲5八金<図3>。後手、7のカードを引いて△7七角成(相手の陣地に入って裏返ったことことを示します)<図4>とすれば、たった4手で早くも王手がかかってしまいます。しかし、だからといって、この状態で先手側が絶体絶命の大ピンチかといえば、実は意外にそうでもありません( ̄▽ ̄)

図1
図1
図2
図2
図3
図3
図4
図4

なぜなら、この状態から後手が先手の玉を取るためには、5のカードを引くしかないからです。つまり、場合によっては王手がかかった場面がずっと続くという奇妙な現象も起こりうるわけですね笑

トランプ将棋では、引いたカード次第でかなり不利な状況から一発逆転することもでき、自分よりずっと棋力が上の人にも勝つことができる下克上のチャンスもあります(^o^)

魅力その3 わいわいできる

本将棋の対局では、横から口を挟む助言は厳禁、将棋を指している当人たちですら、あまり騒いでしまっては、周りの人や対戦相手の迷惑となるため、あまりマナーがいいとは言えないのですが、トランプ将棋はあくまでもゲームです。静かにするよりむしろ、家族や親戚、友だちとするボードゲームなどのように、カードを1枚引くたびに「わぁ〜最悪、ハズレカードを引いてしまった!」とか「ラッキ〜!!これで一発逆転」とか一喜一憂しながら指した方が、ずっと楽しいと思います。

もちろんプレーヤー以外のギャラリーも大歓迎です( ´ ▽ ` )ノ

魅力その4 みんなでできる

これも、正式な対局ではない、ということが前提になるのですが、1対1ではなく2人組3人組などチーム戦で戦うとより一層盛り上がるような気がします。チーム内で順番にカードを引きながら、あーでもないこーでもないと相談しながら、大いに盛り上がりましょう。

魅力その5 ローカルルールでさらに楽しく

抜いたカードをワイルドカードにするなど、ルールにアレンジを加えるとさらに楽しく!
抜いたカードをワイルドカードにするなど、ルールにアレンジを加えるとさらに楽しく!

冒頭で、ジョーカーを抜くと説明しましたが、トランプの7並べのように、ジョーカーを、どのカードにも変身できる無敵のカードとして使うのもまたおもしろいかと思います。他にも、予め一人1枚ずつカードを配っておき、好きなタイミングでそのカードを出せたりするなど、トランプ将棋にオリジナルのアレンジを加えると、さらに面白くなります。

さて、ゴールデンウィークはもう目前!!(羨ましい限りですが、もしかしてもう始まっちゃている人もいるかな(^ ^))
ぜひ、家族みんなで盛り上がりたいという人は、このトランプ将棋にチャレンジしてください( ´ ▽ ` )ノ

ちなみに、前述にもあるように、トランプ将棋では、詰めば勝ちというわけではないのですが、将棋は将棋なので、王様を取られたら、ちゃんと「負けました」と言いましょう。

他にも、いつつブログでは、長期休暇を楽しく過ごすゲームをたくさん紹介しています。

トランプ将棋もいいけど、やっぱり普通の将棋じゃなきゃ!という方にオススメしたいのがこちらです。

この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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