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将棋を楽しむ 子育て 2016年7月14日

子どもの感性を磨く日本の木のおもちゃ

尾崎 久恵

今回のブログでは、子どもの感性を磨き五感を育む「昔懐かしの木のおもちゃ」のお話を紹介したいと思いますが、五感つながりでちょっぴり余談から。

先日のブログ「食育で五感を育もう」の「触覚〜素材に触れよう〜」で登場した家庭菜園の後日談です。

実は順調にお野菜が収穫できてきているんです。第一号はきゅうりでした。せっかくなので丸ごと味わってみましたよ。子ども達とても誇らしげです。

きゅうりいただきます
きゅうりいただきます

毎朝必ずお野菜の様子を見に行き、お水をあげたり、収穫したり、「今朝のサラダに入れて」とリクエストをしたり。自分たちの手で野菜を育て、そして食するというだけで、こんなにも野菜に対する関心が深まり、食べ物やお料理への意識も高まるのだと、嬉しい限りです。

そして今回とりあげるのは、昔懐かしの木のおもちゃ達です。以前、日本感性教育学会の方が「生きる力」を強めて人間的な生き方ができるようになるためには「感性」と「情操」を確実に育む必要があるとおっしゃっていました。今回とりあげる木のおもちゃは、「感性」や「情操」を育む土壌作りに非常に適していると考えています。シンプルで、素材が木であることで人に優しく、デジタルのおもちゃにはない良さがあるように思います。「感性」を育むために、様々な感覚を体を動かして実感する、昔ながらの木のおもちゃにぜひ触れてみてくださいね。5つ紹介しています。

けん玉「集中力、忍耐力を育む」

けん玉挑戦中
けん玉挑戦中

とても単純な形をしているのに、非常に奥深いのがけん玉の世界。競技けん玉の大会があるなど、おもちゃの領域を超えて伝承的なスポーツといって良いかもしれません。世界的に愛好者もいるそうですよ。技の種類が豊富で、1つできるようになっても、どんどん新しい技に挑戦していけるのが魅力ですね。先日、けん玉に取り組む子ども達を観察してみたところ、結構長い時間、試行錯誤を繰り返していましたよ。集中力、忍耐力が鍛えられそうですね。持ち方や体の向きなど本人達なりにいろいろ工夫しているところを見ると、頭も体も両方鍛えているように思えました。

竹とんぼ「特徴や違いを見つける」

竹とんぼ選び
竹とんぼ選び

竹とんぼは、空に向かって上手に飛ばすと、高く舞い上がったり遠くまで飛んで行ったりして、子ども達も大好きな木のおもちゃです。実はこれ、おじいちゃんが作ってくれたのですが、ちょっとした形や大きさの違いで全然飛び方が違うのです。まずは飛ばすスキルが必要なのですが、竹とんぼ自体で飛び方に差が出てきます。竹とんぼを交換しあったり、はたまたおじいちゃんが削って工夫をしてくれたり、どうしたらもっと飛ぶのか、おもちゃ自体を観察して、手を加えられるというのもおもしろいですね。工作的な観点で、特徴や違いを見つけるという、理系的な要素のあるおもちゃだと思います。

駒「丁寧に積み上げる」

駒まわし
駒まわし

以外と難しいのは駒なんですよね。久しぶりにやってみたら、私も回せませんでした…。娘の友達にコマ師匠になってもらい、皆で教えてもらいましたよ。まずはきっちり紐を巻きます。丁寧に巻けていないと絶対にうまく回せません。コマを持って姿勢を整え、手首のスナップを効かせて投げます。コマ師匠いわく、投げるというよりはむしろ、置いて紐を引っ張るイメージだそうです。これらの工程を丁寧に積み上げていくことで、コマを回すことができます。小さい子どもには少し難しいかもしれませんが、できた時の喜びはひとしおですよ。

竹ぽっくり「バランス感覚を養う」

竹ぽっくり
竹ぽっくり

実は最近、竹ぽっくりを買いました。竹馬に乗れない下の娘に、竹ぽっくりから練習させてみようと思ったのです。こちらはすぐに乗れてしまったのですが、バランス感覚を鍛えるのになかなか良い遊びになっています。普段、普通に歩いていると足裏の感覚なんて意識することはありませんが、竹ぽっくり上ですともちろんいつも通りには歩けません。体全体のバランスと、それから手足を連動させて動かさなければならず、意外と脳からのいろいろな指令が出ているのでは?と思います。(バランスを崩すと結構派手に転びますから注意してくださいね)大人の私がやってみると、変な場所が筋肉痛になりました…。普段使っていない筋肉まで動員したようです。

将棋「考える力を養う」

木のおもちゃ 将棋
木のおもちゃ 将棋

最後に取り上げるのは、弊社ですからやっぱり将棋です。日本古来の伝統的な木のおもちゃですね。相手の立場になって考えたり、自分の頭で考えて自分で決断したり、考える力が身につく、とっておきの木のおもちゃです。将棋以外の遊びもできますから、ぜひいろんな遊びをしてみてくださいね。

将棋をすると考える力が身につく理由については、こちらをどうぞ。

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この記事の執筆者尾崎 久恵

株式会社いつつ取締役、株式会社ホジョセンアナリスト兼 共創デザイナー。P&Gにて東海エリアを中心にコンサルティング営業、立命館大学での産官学連携事業の企画、マネジメント等を経て現職。2児の母親でもあり、時短勤務を導入することによってワークライフバランスを実践している。同志社大学文学部卒。

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