株式会社いつつ

将棋を楽しむ 将棋を教える 将棋を学ぶ 2025年10月1日

子どもの習い事ってどう決めればよいの?

中倉 彰子

今回のブログでは、「子どもにどんな習い事がいいのかな?」と考えている保護者の方に、習い事選びの参考になりそうなポイントをご紹介します。あわせて、将棋を習い事として選んだときの良さについてもご紹介します。

目次

  1. 習い事を決める際のチェックポイント
  2. いろんな習い事がある中での将棋の魅力

1.習い事を決める際のチェックポイント

子どもに習い事をさせたい、あるいはさせた方がいいのではと考える保護者の方も多いのではないでしょうか。ですが、いざ選ぶとなると「どうやって決めたらいいのだろう」と不安に感じられることもあると思います。

習い事を決めるときには、次の3つのポイントが参考になるのではないかと思います。

  1. 子どもが楽しく続けられること
  2. 保護者の負担が大きすぎないこと
  3. 習い事の目的が達成できること

この3つの視点をどのように確認していけばよいのか、今回は一緒に考えてみたいと思います。

1点目の「子どもが習い事を楽しく続けられるか」については、
✅子どもにとって興味のあることか
✅子どもにとって居心地の良い教室か
✅子どもと教室の先生との相性が良いか
の3つを確認することをおすすめします。多くの習い事教室では体験会などが開催されていると思いますので、積極的に参加されてみてはいかがでしょうか。

2点目の「保護者の負担が大きすぎないか」については、距離的・金銭的な通いやすさを確認し、通い続けられるのかを検討されると良いと思います。

3点目の「習い事の目的が達成できるか」については、習い事にどんな効果を期待するのかに合わせて、習い事を選択することも重要です。目的は体力づくりや思考力向上、礼儀を身につけることなど様々かと思いますが、目的に優先順位をつけて、保護者と子どもの負担が大きくなりすぎない範囲で、子どもの好奇心に合わせた習い事を選択されると良いかもしれません。例えば朝日新聞EduAの記事では、複数の習い事を検討されている場合、体育系か文化系か、個人か集団か、といった分け方をした上で、バランスよく習い事を選択することも有効だと紹介されていました。

2.いろんな習い事がある中での将棋の魅力

子どもが本当に楽しめるかどうかについては、実際に体験してみないと分からない部分も多いかと思います。
一方で、保護者の負担が比較的小さく、かつ子どもに多様な効果が期待できる習い事の一つに「将棋」があります。

習い事を続けるうえでの負担という観点から考えたとき、将棋をおすすめできる理由は大きく5つあります。その具体的な内容については、こちらのブログ記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

また、将棋を習い事として選んでいただくことで、思考力や集中力の向上が期待できます。

なぜ将棋を通じて思考力や集中力が鍛えられるのかについては、こちらのブログをご覧ください。

  • 将棋を指すとこんなに集中力が身につく!
  • 麻布高校3連覇の立役者西尾龍太郎氏が語る、将棋をしていて良かったこと
    • https://www.i-tsu-tsu.co.jp/blog/nishio-san-interview/
      概要:実際に幼少期から将棋をされていた西尾氏に将棋をしていてよかったことについてお伺いした際のインタビュー記事です。どんな効果があるのか、実例からイメージを持っていただけると思います。

さらに、将棋を通しては、礼儀作法や「待つ力」、打たれ強さに加えて、社交性や面倒見の良さ、チームワーク力、謙虚さといった、社会で必要とされる素養も自然と育まれていきます。また、粘り強さやコミュニケーション能力といった「非認知能力」の向上にもつながると考えています。
(余談ですが、将棋情報局の記事によると、日本将棋連盟・東急株式会社・株式会社東急キッズベースキャンプ(KBC)によって、「非認知能力」の育成を目的とした新しい取り組み「KBCしょうぎキャンパス」も始まっているようです。)

「将棋で本当に社交性やチームワーク力が身につくの?」「将棋って静かで一人で取り組むものじゃないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際には、対局や大会、教室での活動など、仲間と交流しながら楽しく学ぶ機会が多くあり、その中でこれらの力が培われていきます。

なぜそのような力が将棋で身につくのかについては、以下の4つのブログで具体的にご紹介していますので、ぜひご覧ください。

  • ママ女流棋士が教える!習い事に将棋を選ぶと子どもがこう変わる!
  • 将棋を通じて「待てる」子どもになろう
    • https://www.i-tsu-tsu.co.jp/blog/shogi-let-children-wait/
      概要:将棋ほど「待つ」競技はありません。いつつ将棋教室では「待つ時間は考える時間」「相手の時間は自分の時間」と教えています。日々の生活でも「ご飯まだ?」などと「待つ」ができない子どももいるかと思います。子どもが「自分ができることは何かないのか?」を常に考え、行動する力が身に付くのはなぜか、どうやって身につくのか、についてご説明しています。

  • 将棋で身につく意外な力
    • https://www.i-tsu-tsu.co.jp/blog/unexpected-skills/
      概要:対局を通じ、打たれ強さや負けん気が身につけられるほか、感想戦を通じて面倒見がよくなるなど、将棋を通じて身に付く意外な力についてお話ししています。

  • 将棋で学ぶチームワーク

色々とお伝えしてまいりましたが、「子どもにどんな習い事をさせようか」と迷われている保護者の皆さまとお子さまにとって、少しでも習い事選びの参考となれば幸いです。

また、「いつつ将棋教室」にご関心をお持ちいただけましたら、体験会も実施しております。実際に教室の雰囲気や講師との相性を確かめていただけますので、ぜひお気軽にご参加ください。よろしければぜひ、こちらのフォームから申込をお願いいたします。

【参考文献】

この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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