株式会社いつつ

子育て 2016年6月16日

栄養士さんに習った!!子どもの五感を育む楽しい親子食育

尾崎 久恵

この記事では、忙しい子育てママでも大丈夫な親子食育の実践例を5つご紹介しています。

先日、2歳児と5歳児(しかも二人とも元気有り余る男子)を絶賛子育て中!のママ友と会いました。彼女は、毎日が慌ただしすぎて「こんな子育てしたい!」なんて理想に思ってたこと、なーんもできてない……なんて苦笑い。でも、しっかりと子どもと向き合っている姿はとても素敵でした。いやホント、子育てって思うようにいかないし、毎日試行錯誤ですよね。世の子育てママ、みんな頑張ってる!…と、しみじみ。これからも子育てママを応援していきたいなと、改めて思いました。

そして、今回のブログのテーマは、「食育」です。しかも「食育」で五感を育んでしまおうというお話です。幼児期にこそ五感を鍛えたいという話をよく聞きますが、五感を鍛えることは、子どもの成長にとても良い影響を与えてくれるそうです。五感とは「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の5つの感覚機能。脳をバランスよく発達させ、想像力の豊かな子に育てるためには、幼児期に五感を意識的に刺激することが大切なのだそうです。

子供の感性を刺激する日本の遊びのお話はこちらの記事でご紹介しています。

そこで先ほどのママ友ですが、実は栄養士さん。「食育」について色々と教えてもらっている中で、実は「食育」こそ五感すべてを育める!ことがわかりました。忙しい子育てママでも大丈夫な親子食育の実践例をご紹介いたします。とても簡単ですので、ぜひお試しください〜。

1. 視覚「お手伝い隊に出動してもらおう」

パエリヤ作り
パエリヤ作り

お料理のできる子に育って欲しいと思われる方は多いのではないでしょうか?食べることは生きることに直結していますから、私の勝手な経験則ですと、お料理を作る人の方が自ら生きるための生命力が強いような気がします。

子どもにお料理を手伝ってもらいたい、一緒に作りたいと思っても、手伝ってもらう方が時間も労力もかかり、むしろ手伝わないで欲しいと思うこともしばしば。そういう時には、役割分担がオススメです。手取り足取りだと時間がかかりますから、子どもだけで完結できる作業を任せています。まずは「盛り付け」のお手伝いが最適ですね。幼児期のお子さんでもある程度任せてしまえますし、お絵描きをする感覚で、喜んでやってくれますよ。

五感のうち、視覚から入ってくる情報が8割以上だと言われています。味覚からはなんと数パーセントだとか。見た目はイマイチだけど、味は良いのよ!を目指している私としては、ちょっぴり残念ではありますが、食べ物は目で食べている部分も多いということです。いろんな色の食材を使って、視覚も楽しむ食育がしたいですね。

2. 聴覚「料理の音を聞いて表現を増やそう」

中華まん作り
中華まん作り

お料理の音、食事の音、食べることにはいろんな美味しい音が付随しますよね。トントンと食材を刻む包丁の音、煮込む時のグツグツという音。日本語はオノマトペと言われる、擬音語・擬態語が大変豊富だと言われていますが、食育で子どもに料理の音を意識させることで、オノマトペでの表現能力を増やすことにもつながると思います。実体験無くしては、オノマトペは使いこなせないですもんね。

「卵をコンコンと割って、シャカシャカと混ぜ、じゅうじゅう焼いたらふわふわ卵焼きの出来上がり!」オノマトペは文化に付随していますから、外国の方が聞いたらイメージが全くわかないかもしれませんね。しっかりと食事の体験を増やして、想像力の豊かな子に育てたいですね。

3. 触覚「素材に触れよう」

苗を植える
苗を植える

自分で作ったお野菜は嫌いなものでも食べるようになるという話をよく耳にしますが、我が家でもこの夏に向けて家庭菜園を拡充させました。ミニトマトにきゅうり、お茄子、朝顔に綿花(綿を取りたいんだそうで)です。ちなみに裏のプロジェクト名は「お茄子克服プロジェクト」です……。

土を触り、苗を植え、そして毎朝の水やりと菜園の変化を報告してくれるのが朝の日課になっています。まだまだ収穫までは日がありますが、すでに野菜作りの実体験が子ども達に様々な刺激を与えてくれているのを感じます。実際に土を触って育てることで、食物を大切に思うようになったようです。生産者の方への思いを巡らせ「このきゅうり立派にできてるね〜」「作った人すごいよね」なんて姉妹で会話をしていて笑ってしまいました。

ちなみに今から始めたい方へ。大苗という少し育った苗も売っていますので、夏野菜作りのスタートが遅れた方でも大丈夫です。ほとんがプランターでも育てられますので、マンションのベランダ菜園でもちゃんと育ちますよ。

4. 味覚「何が入ってるでしょうクイズ」

晩ごはん
晩ごはん

我が家はこれ、毎食のようにやってます。「このスープ、何が入っているでしょう?」とクイズを出すと、目で確認したり、味わってみたり、匂いを嗅いでみたり、それこそ五感を駆使して喜んで当てっこしてくれます。ポタージュとか野菜ジュースとか、ミキサー系となると難易度はグンと上がりますし、最近では調味料当てなんかもし始めましたが、こちらはかなり本格的です。色も香りも頼りにならなくなるので、味覚勝負です。これを機会にお料理にどんな材料が使われているか、それはどんな味なのか、意識してもらおうという魂胆です。菜っ葉でもほうれん草なのか、小松菜なのか、はたまたチンゲン菜なのか、味の違いから旬の話や栄養素の話まで付け加えて、食生活の大切さまで話を広げてしまい、お料理好きに育ってくれて、作ってくれるようになんかなったら最高だ……なんて欲張ってやっています。子どもの感性はとても敏感で「今日のポタージュはいつもより甘いよ!甘くなる季節なの?」なんて言ってくれたりすると、ママの料理作りモチベーションもグーンと上がります!

5. 嗅覚「今日のご飯はなーんだ?」

今日のご飯はなーんだ
今日のご飯はなーんだ

先日、別の仕事でアロマのプロとご一緒させていただいた時に、その方がしきりに言っておられたのが、「臭い」は記憶や感情に瞬時に結びつくというお話です。脳の中でも古い脳に嗅覚を感じる部分があるそうです。畳の臭いを嗅ぐと、おばあちゃんの家の情景が思い浮かんで懐かしい気持ちになったり、私はバターの匂いを嗅ぐと、実家のお隣のおばさまがよく焼いてくださった絶品マドレーヌの味を懐かしく思い出します。そういうことってありませんか?意外にも嗅覚は、人間形成の根底の部分に付随している感覚機能なのかもしれませんね。ご飯の炊ける香りを嗅いだら、ママの笑顔を思い出して安心したり、そんな情緒の安定した子どもに育って欲しいですね。お料理の匂いを家族の温かい思い出とともにたっぷり嗅がせてあげてくださいね。

日本の食文化の大切さについてはこちらの記事をどうぞ。

いつつのオンラインショップ「神戸の将棋屋さんいつつ」は、子どもたちの感性を大切にしています。

この記事の執筆者尾崎 久恵

株式会社いつつ取締役、株式会社ホジョセンアナリスト兼 共創デザイナー。P&Gにて東海エリアを中心にコンサルティング営業、立命館大学での産官学連携事業の企画、マネジメント等を経て現職。2児の母親でもあり、時短勤務を導入することによってワークライフバランスを実践している。同志社大学文学部卒。

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