将棋を楽しむ

2019年3月29日

将棋イベントに行って来ました〜朝日おやこ将棋フェスティバル〜

詰将棋をテーマにした将棋イベント

3月17日、なんばスカイオコンベンションホール(大阪府大阪市)で朝日おやこ将棋フェスティバルが開催されました。

主催は朝日新聞と公益社団法人日本将棋連盟。谷川浩司九段、浦野真彦八段、藤井聡太七段、都成竜馬五段、室田伊緒女流二段といった現役でご活躍されるプロ棋士をゲストに迎え、谷川九段による基調講演や詰将棋クイズ、藤井聡太七段の「自戦解説」、棋士との記念撮影会など盛りだくさんな内容となっていました。

現役が活躍プロ棋士の先生たちがゲストとして迎えられていました。
現役が活躍プロ棋士の先生たちがゲストとして迎えられていました。

今回のイベントでは様々なコンテンツが準備されていたのですが、その中でも特に目立っていたのが、谷川九段の基調講演「詰将棋の魅力」や詰将棋ハンドブック(浅川書房)でおなじみの浦野八段が問題を作成した詰将棋の問題を解く「みんなで解こう!!詰将棋クイズ」、藤井七段、都成五段、室田女流二段の三人が目隠しをしたまま読み上げられる符合を聞いて頭の中で図面を描く「棋士が対戦 詰将棋早解き競争」など詰将棋に関するものです。

日本将棋連盟とともにイベントを主催した朝日新聞社の「おやこ将棋」事務局坂井浩和さん(以下坂井さん)によると、詰将棋をメインテーマとすることにしたきっかけについて「詰将棋は初心者の方でも楽しめ、駒の動かし方など将棋のルールを知るきっかけになったり、将棋の魅力や奥深さを学ぶことにもつながります。将棋を始めたばかりの子どもたちにも楽しんでもらいたいという趣旨で企画いたしました」とのことでした。

今回、私がイベントを取材した中で、特に印象的(というか衝撃的)だったのは、藤井七段が詰将棋早解き競争で11手詰の問題をものの数秒で解答した一幕です。「なぜそんな早く解けたのか?」という谷川九段と浦野八段からの質問に対し、出題(符号が読み上げられる)の途中の段階で、最終的な局面を先読みし、どんな問題になるのかを予測していたとのことでした。改めて、将棋が強い人はそれだけ詰将棋もやり込んでいるんだなぁと感心しました。

目隠しで詰将棋
目隠しで詰将棋

藤井七段のような神業ができるようになるかどうかはさておき、日ごろの子どもたちのレッスンを見ていても、まずは詰将棋に慣れること重要なように思います。

谷川九段の基調講演でも、まずは1手詰を、1分考えて分からないないときは答えを見るなど自分なりのルールを決めてたくさんの詰将棋問題を解くことで、玉を詰ませるということ、そして詰将棋を解く楽しさを覚えることが大切だというアドバイスをされていました。

詰将棋について語る谷川九段
詰将棋について語る谷川九段

さて、今回は親子イベントということもあり親子ら103組245人の方が参加されたそうで、会場でも一緒に詰将棋の問題に取り組む姿色んな親子の姿が見られました。私も何人かの来場者の方にお話をうかがわせていただいたのですが、中には、昔おじいちゃんおばあちゃんと将棋を指していたというお母さんが、近年の将棋ブームでお父さんが突然将棋の盤駒を買ってきたことをきっかけに、子どもたちが将棋を覚えるようになり、今度は娘さん三人と一緒に指すようになったというエピソーもがあり、改めて将棋は家族間のコミュニケーションにぴったりだなぁと思いました。イベント終了後には主催側に「親子で楽しい時間を過ごすことができました」「次回も開催されることをちにしています」といった声が寄せられたそうです。

親子で詰将棋に取り込む参加者
親子で詰将棋に取り込む参加者

取材後記

たまたまかもしれませんが、今回私がインタビューをさせてもらった来場者のお子さんはみんな共通して約1・2年前くらいに将棋を始めたとのことでした。約1・2年前といえば、最年少でプロ棋士となった藤井四段(当時)が連勝記録を伸ばしていた頃ですが、その時に将棋を始めた子どもたちが1年経った今でも将棋教室に通ったり、こうして将棋のイベントに足を運んだりしているというのは本当に嬉しいことだと思います。

これは個人的な意見になりますが、日ごろ将棋の普及活動を行う身として、もともと将棋に興味を持っている子にさらなる将棋の魅力を伝えるよりも、0から将棋を知ってもらい、そして続けてもらうことの方がずっと難しいような気がしています。その強さはもちろんなのですが、将棋にまったく接点のなかった子どもたちの心を動かしたという点において、将棋界にとっての藤井七段というヒーローの存在の大きさを実感しました。

今回のイベントでは、詰将棋クイズの時にプロ棋士の先生たちが壇上からおりて、子どもたちに詰将棋の解き方を指導されていたのですが、藤井七段をはじめとしたヒーローたちからの直接指導を受けて、子どもたちも、お母さんお父さんおじいちゃんも、みんなとても嬉しそうでした。

今回のイベントは、参加者にとって、きっと将棋、そして家族でのいい思い出になったのではないでしょうか。

壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士の先生たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士たち
壇上から降りて詰将棋の指導をするプロ棋士たち

まずは1手詰めから!「ほんとうにはじめてのつめしょうぎ」は、1手詰の詰将棋問題ばかりを集めたテキストです。

いつつのオンラインショップ「神戸の将棋屋さんいつつ」では、他にも楽しく詰将棋に取り組める商品があります( ´∀`)

詰将棋に関するいつつブログはこちらから

「詰将棋、実戦、棋譜並べ」が、昔からよくいわれる将棋勉強法の3つであることは、以前のいつつブログでも紹介させていただきました。そこで、今回...

近ごろいつつ将棋教室の神戸元町校に通う子どもたちの間で、オリジナルの詰将棋問題を作るのがちょっとしたブームになっております。中には、いき...

この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

いつつへのお仕事の依頼やご相談、
お問合せなどにつきましては、
こちらからお問い合わせください。

078-599-5081 株式会社いつつ

10:00 - 17:00 定休日:土日祝