将棋を楽しむ

2016年6月30日

【初心者向け】毎日楽しく続けられる将棋上達法5つ!

「どうしたら将棋が上達しますか?」という質問をよく受けます。この質問に対する答えを端的に申し上げますと、「毎日将棋の練習をする」ということになるのですが、その練習があまりにハードだと、毎日継続して行うのはちょっと難しいですよね(>_<)

特に、まだ将棋のルールや駒の動かし方を覚えたばかりの将棋初心者のお子さんの場合、上達するからといって無理やり色んなことを詰めこんでしまうと、せっかく将棋を好きになってくれたのに、途中で嫌になってしまうかもしれません。

そこで、今回のいつつブログでは、将棋初心者のお子さんでも毎日継続してできるような、無理のない、そして楽しい将棋上達法についてお話したいと思います٩( ‘ω’ )و

1. 駒の価値を意識しながら駒をしまう

将棋の基本的なルールや駒の動かし方を覚えたその後に、将棋初心者の子どもたちに、ぜひとも身に付けてもらいたいのが、「駒の価値」の概念です。

将棋の駒には、種類ごとに価値があり、玉は取られてしまうと負けなので別格!として、次に価値が高い駒は飛→角→金→銀→桂→香→歩という順になります。将棋が強い方からは、「局面によって駒の価値は異なるよ。」という指摘を受けるかもしれません。確かにあと「金」があれば勝ち!という局面では、自分の飛と交換してもOKです。ただ初心者にとっては、まずはこの順番を覚えることが大事です。

もし、この駒の価値の概念がちゃんと身に付いていないと、将棋初心者の子どもたちは、駒の交換のときに駒損をしたのか駒得をしたのかを理解できなくなってしまいます。子どもたちには、「大きい駒の順番に強い駒だよ」と伝えるとわかりやすいかもしれません。目で見て駒の大きさが違うので理解しやすいのと、「価値」という言葉が、難しいので、「強い」とか「大事」とかで言い換えるとわかりやすいと思います。

さて、駒の価値を身につける方法は色々あるのですが、将棋初心者の子どもたちでも自然に実践できるということに焦点を意識すると、駒を片付けるタイミングで一緒に駒の価値も覚えるのがおすすめです。

将棋初心者でも将棋上級者でも、そして大人でも子どもでも、ちゃんと駒の数を数えてしまうという習慣をつけるのは、駒のなくさないという観点からも大切なのですが、特に将棋初心者のお子さんの場合は、駒箱や駒袋にしまう前に、写真のように、きっちり駒を種類ごとに分けて、なおかつ駒の価値の高い順番に並べてからしまうという習慣を身に付けるといいと思います。

駒をしまうときに駒の価値を意識してみよう
駒をしまうときに駒の価値を意識してみよう

大人からすると少々面倒に感じられるかもしれませんが、案外子どもたちは駒を並べるという作業が大好きです。いつつの将棋教室でも、いつも子どもたちがたくさんある将棋駒を一生懸命分類してからしまってくれています( ´∀`)

2. 青空将棋で駒の交換を身に付ける

いつつのブログでも度々お伝えしていることなのですが、将棋初心者の子どもたちは「駒の交換」があまり得意ではありません。「駒の交換」のところで躓く理由として、1でお話しした駒の価値を理解していないということもあるのですが、それ以上に、自分の駒を取られたくないという思いが、妨げとなっているようです。そこで、「駒の交換」のテクニックを身に付けるための上達法として、将棋初心者の子どもたちにおすすめしているのが青空将棋です。

青空将棋とは、本将棋のうち歩の駒を全て取っ払って行う対局のことです。歩がなくなったことで、動きの大きな飛や角が最前線となり、開戦直後から駒の交換を仕掛けることが可能になります。

青空将棋でどんどん駒の交換を
青空将棋でどんどん駒の交換を

本将棋と比べて、否応でも駒の交換をしないといけない場面が増えるので、青空将棋の数をこなしているうちに、「駒の交換」恐怖症が改善されてくるはずです٩( ‘ω’ )و

また、初心者の子どもたちどうしで本将棋を行うと、一局指し終わるまでに時間がかかってしまうことも多々あるのですが、青空将棋だと将棋の展開が早く、比較的勝敗もすぐにつくので、初心者の子どもたちでも、飽きずに将棋を指すことができます。

将棋の駒の価値を身に付け、恐れず駒の交換ができるようになれば、将棋初心者から1つ上達ですね( ´∀`)

3. 定番の1手詰めを繰り返し解く

毎日できる将棋上達法の定番といえば「詰将棋」があげられると思うのですが、将棋をはじめたばかりの初心者のお子さんには、詰将棋の中でも1番易しい1手詰め、それも「頭金」「腹金」「尻金」などオーソドックスな詰みの形、また実戦で現れそうな形がおすすめです。

そして、ここがポイントなのですが、詰将棋の問題は「1度解いたらそれでおしまい」ではなく、同じ問題を何度も何度も繰り返し解くことが大切です。ちなみに、どれくらい繰り返せばいいのかというと、問題を見た瞬間答えが分かるようになるくらいです!

なので、いつつの将棋教室では、「1手詰めのテキストが終わったので、次は3手詰め」とはせず、同じ1手詰めのテキストを、毎回時間を測りながら繰り返し使うようにしています。

繰り返し1手詰めの詰将棋を解いて詰みの形を身に付ける
繰り返し1手詰めの詰将棋を解いて詰みの形を身に付ける

時間を測って記録することで、その時間集中して解くことができるので集中力もつきますし、実戦でも、1手詰めの局面を見逃すことが少なくなります( ^∀^)

ちなみに、いつつ将棋教室で使用している1手詰めの詰将棋テキストはこちら。詰みのパターンにより様々なステージが用意されており、ゲーム感覚で楽しく詰将棋の問題を解き進めることができます( ^∀^)

4. 棋譜並べは読み上げで

将棋の基本的なルールや駒の動かし方を覚えたばかりの初心者の子どもたちの次の達成目標の1つとして、「符号に慣れる」ということが挙げられます。符号とは、駒の住所のようなもので、盤上のどの位置に誰のどの駒がいるのか示すものなのですが、符号に慣れることで、詰将棋、実戦と並んで、将棋勉強法の1つに数えられる「棋譜並べ」ができるようになったり、将棋の書籍が読めるようになったりなど、将棋上達への道がぐんと拓かれます。

さて、それでは、符号に慣れるためにはどうするのがいいのかというと、やっぱり棋譜並べが1番です。ただ、通常棋譜並べは棋譜(対局の記録)を見ながら、一人で黙々と駒を動かすものなのですが、☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖8四歩☗2五歩☖8五歩☗7八金☖3二金☗2四歩☖同歩☗同飛・・・・・・・・と符号がつらつらと並ぶ字面を見ただけで、将棋初心者の子どもたちは圧倒されてしまいますよね(^^;

さすがにこれを毎日続けるのは辛いかもしれません、笑

そこで、少しだけお手間なのですが、お母さん(もしくはお父さん)、ちょっとだけお手伝いをお願いしますm(__)m

字で見るとなんだか難しそうですが、「先手7六歩、後手3四歩・・・」と声に出してみるとなんだかリズミカルで、ちょっと楽しい気分になってきませんか?

子どもたちが棋譜並べをするときは、棋譜をそのまま見せるのではなく、ぜひ隣で棋譜を読み上げてあげてください。

お母さんや先生の声に合わせて棋譜ならべ
お母さんや先生の声に合わせて棋譜ならべ

途中で読むのが早くなって「もぅっ!お母さんちょっと待って」となったり、全部棋譜が読み終わった後に、ちゃんと並べられているのか、盤面の答え合わせしてみるのも楽しいと思います٩( ‘ω’ )و

ちなみに、棋譜は、NHKの将棋講座テキストや将棋世界、新聞の将棋欄などで入手することができますが、最初のうちは、100手以内の短い棋譜を選ぶといいと思います(^ ^)

5. 1日1対局

将棋で強くなるには、とにかく実戦をたくさん指すことが大切です。

お友達やご家族と対局をしてみてください。ただ、1日のうちに何局も対局を指しすぎると、ちょっと雑になってきたりします。また親御さんも相手にするのは大変ですよね。また、宿題や明日に準備など、子どもといえどもやらなくてはならないことはたくさんあるので、将棋ばかりしているわけにはいきません。そこで

そこで、「1日1局。集中して指す。」というルールも良いと思います。

1日1局集中して指しましょう。
1日1局集中して指しましょう。

これだと、そんなに負担にはならないですよね。

ただ、「一緒に指す相手がいない」というお悩みもあるかもしれません。

その場合は、将棋アプリもおすすめします。もしかすると抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、将棋アプリには、相手の棋力を細かく設定できたり、対局の棋譜が残せたりと、アプリにしかないメリットもあります。

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さて、本日は将棋初心者向けの、将棋上達法についてお話ししましたがいかがでしたでしょうか?

もちろん、上を目指せば目指すほどストイックな上達法も必要になりますが、入り口の段階では、「継続してやること」「楽しみながらやること」の2つがとても大切だと思います( ^∀^)

「はじめての将棋手引帖」は、女流棋士中倉彰子が将棋初心者の子どもたちが「毎日楽しく続けられること」にこだわって制作した将棋テキストです。動画解説や1日15分程度のスモールステップなど、様々な工夫を凝らしています。

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この記事の執筆者中倉 彰子

株式会社いつつ代表取締役、女流棋士。女流アマ名人戦連覇後、94年高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。プロとして公式戦を戦うだけでなく、NHK杯将棋トーナメントなどテレビ番組の司会や聞き手、イベント司会などでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、育児と仕事の両立に奮起。2007年日本女子プロ将棋協会設立に参画。事業部長として、地域や子どもたちに長く親しまれるイベント作りを心がけている。子育てエッセーを地方紙7新聞に連載し、近年は将棋と知育・育児を結びつけるような活動を広く展開。2015年10月株式会社いつつを設立、代表取締役に就任。女流二段。法政大学人間環境学部卒。@AKIKOPDG

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