将棋を楽しむ

2016年10月27日

子どものための将棋道具の選び方〜将棋駒編〜

将棋に限らず何でもそうなんですが、いざ何かを始めようと思ったときに、「どんな道具を揃えれば良いのか」というのは意外に難しい問題かと思います。「いつまで続くか分からないものにそんなにお金をかけたくない」とか「どうせ始めるなら、モチベーションを保つために良い道具を使いたい」などなど、いろいろ悩んでしまいますよね。

そこで今回のいつつブログでは、「これから将棋の道具を揃えたい」という人に向けて、将棋道具の中でも一番種類があって悩んでしまいそうな将棋駒の選び方のポイントについて紹介したいと思います(^-^)

なお今回はお子さんの将棋駒を選ぶという場面を想定しております。

1. 将棋駒の動かし方が書いているかどうかで選ぶ

全く将棋駒に触れたことがないという小さな子どもたちには将棋駒に動かし方が書いている入門駒を選ぶことをおすすめしています。

将棋をはじめたばかりの初心者の子どもたちには、動かし方が書かれた入門駒がおすすめです。
将棋をはじめたばかりの初心者の子どもたちには、動かし方が書かれた入門駒がおすすめです。

小さな子どもたちの場合、まだ学校などで漢字を習っているわけではないので、将棋駒に書かれた文字と将棋駒の動かし方を関連付けるというのが少し難しいように思います。最初のうちは実際に将棋駒を自分の手で何度も動かしながら身体で将棋駒の動かし方を覚えていくのがいいのではないでしょうか。ゲームとしての将棋の面白さを知る前に、ルールが覚えられずに将棋をやめちゃうのはとてももったいないですよね。

ちなみに、動かし方の書かれていないものでも、一字彫の駒は将棋初心者の方にオススメです。通常将棋の駒は「王将」や「角行」、「香車」などのように2文字書かれているのですが、一字彫の場合、「王」、「角」、「香」と一文字だけ記載されています。文字数が少ない分、文字が大きく記載されるので、それぞれの将棋駒の見分けがつきやすいと思います。

しかしながら、子どもたちが将棋駒の動かし方をある程度理解できるようになったら、できるだけ早い段階で動かし方の書いていないものや二文字彫に切り替えてあげるのがいいと思います。というのも、将棋教室や将棋道場、子ども向けの将棋大会などで、動かし方書いた駒や一字彫の駒が使われることがほとんどないからです。実のところ、将棋をはじめたばかりの子どもたちにとって「動かし方の書いてある将棋駒から書いてない将棋駒へ」、「一字彫の将棋駒から二字彫の将棋駒へ」というステップ・アップというのが意外に難しいんですよね(^_^;)

例えば、将棋駒が成った時(相手の陣地に入って駒を裏に向けたとき)、ただでさえ難しい漢字がさまざまな書体で書きくずされていたり、なんとなく形が似ていて見分けにくかったりして、子どもたちがなかなか漢字だけの将棋駒に馴染めません。しかし、子どもたちが順調に棋力を上げていくためには、動かし方の書かれていない二文字記載の将棋駒を避けて通ることができません。もし、子どもたちが動かし方の書かれていない駒や一字彫の将棋駒になかなかなれないようでしたら、早見表のようなものを横に置きながら練習するというのもいいかもしれません。

動かし方の書いてない二文字駒に慣れるまで、早見表をおいて練習しよう
動かし方の書いてない二文字駒に慣れるまで、早見表をおいて練習しよう

2. 素材での選ぶ

将棋盤や将棋駒にはプラスチックやマグネット、木や布などさまざまな素材があります。それぞれにいいところや悪いところがあるので、用途に合わせて選ぶのがいいと思います。

プラスチック

プラスチック製の将棋駒のいいところは、とにかく安くて丈夫ということです。おもちゃ屋さんや大型スーパー、百円均一など、どこでも購入できて価格も大体1000円までととてもリーズナブルです。ゲームとしての将棋が好きで、ただひたすら将棋を指したいということであればプラスチック製のものでも十分こと足ります。ただ、将棋駒をピシッと指した時の音や木のぬくもりや感触といった子どもたちの五感を刺激するような部分や、将棋の日本伝統文化としての理解を深めるといった点では、少し足りないかもしれません。

マグネット

これは素材というより機能なのですが、マグネットの将棋駒は磁石でくっつくので、新幹線の中など移動中でも将棋駒がずれることがないのでとても便利です。また、サイズ的にも小さめのがあるので、持ち運びや移動の際にかさばらないということがメリットに挙げられます。ただ、マグネットの将棋駒もプラスチックの将棋駒と同様、子どもの感性を磨いたり、日本伝統文化に触れるという点では少しもの足りないのではないでしょうか。

いつつでは、木の文化を子どもたちに残していきたいという思いから、イベントをはじめ将棋教室でも木でできた将棋駒を子どもたちに使用してもらうようにしています。木は他と違って天然素材なので、将棋駒1枚1枚に表情があり、温もりや呼吸を感じることもできます。子どもたちの感性を豊かにするという意味では木の将棋駒がおすすめです

いつつでは子どもたちの感性を豊かにする木の将棋駒をおすすめしています。
いつつでは子どもたちの感性を豊かにする木の将棋駒をおすすめしています。

ちなみに一概に木の将棋駒と言っても、ものによって売り場も価格も多種多様です。例えば外国産なのか国産なのか、機械によるものなのか職人の手によるものなのか、木地にどの木を使用しているか、どの駒師さんに作られたものなのか、将棋駒の制作方法(スタンプ駒、書き駒、彫駒、彫埋駒、盛上駒)などで将棋駒の価格に大きな違いが出ます。

ここからは豆知識ですが、将棋駒は一般的に彫駒→彫埋駒→盛上駒の順番で高級になってきます。プロ棋士の公式戦対局では、通常もっとも高級とされる盛上駒が使用されますね。

ちなみに、木の将棋駒の中で比較的気軽に購入できるのがスタンプ駒です。

上記のように駒師さんや木の生地による幅がありますが、彫駒だったら、大体数万円くらいから購入できるものもあります。

もしかすると「いつまで将棋をするか分からないのに、数万円も出せないよ」という方もいるかもしれませんが、もし子どもの棋力が初段くらいになれば、伝統工芸的品としての価値も高い「一生モノ」の将棋駒を持つのもいいと思います。かつて、大山十五世名人が「よい盤駒を持つのが、将棋に強くなる秘訣」と言っていました。いい将棋駒を使えば、一手一手丁寧に指し、雑な手は指さなくなるということのようです(^-^)

子どもたちの棋力が上がってくると、一生モノの将棋駒もいいかもしれません。
子どもたちの棋力が上がってくると、一生モノの将棋駒もいいかもしれません。

さて今回のいつつブログでは、お子さん向けの将棋駒の選び方についていろいろ紹介させていただいたのですがいかがでしょうか。自分にあった道具を正しく選ぶこともまた将棋上達への近道なのかもしれませんね(^ ^)

いつつの将棋駒

いつつのオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつでも将棋駒を取り扱っています。

まだ、駒の動かし方を覚えていないというお子さまにはこちらの将棋駒がおすすめです。

もう将棋駒の動かし方を覚えたよというお子さまには天童産国産木の将棋駒がおすすめです。

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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