はじめての将棋教室

2018年8月2日

あきこ先生 “はじめての将棋教室” ステップ3-6持ち駒の使い方

あきこ先生の “はじめての将棋教室” いつつブログで公開中!

初めての方も本将棋が指せるようになります。ステップは全部で3つ。(1ステップ:約10レッスン)ステップ3では、指すための基本となるテクニックを学びます☆

前回のステップ

あきこ先生 “はじめての将棋教室” ステップ3-5駒の交換
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ステップ3-6持ち駒の使い方

駒を取って持ち駒にしたら、上手に使っていきましょう。キーワードは以下の3つ。今回は3通りの上手な持ち駒の使い方を学びますよ。

  1. 両取り(りょうとり)
  2. 相手の駒をねらう
  3. 守るために使う

1. 両取り(りょうとり)

「両取り」とは相手の2つの駒を両方ねらうことができるマスに駒を打ったり、動かしたりすることです。相手が、2つの駒のうちどちらかを守っても、もう片方は取れるので、とても有効な手ですね。ちなみに片方が「歩」の場合は両取りとは言いません。

図1を見てみましょう。2三桂と打つと、角と金の両方をねらうことができます。

1図:角と金の両方をねらう
1図:角と金の両方をねらう

他の両取りの例を見てみましょう。銀で両取り・角で両取り・飛で両取りです。

2~4図他の両取りの例
2~4図他の両取りの例

両取りの中でも「王手」と「飛車」の両方をかけることができる手を「王手飛車」といいます。玉を守っても飛車が取られてしまうんですから、相手にとってはつらい手ですね。「王手飛車」を実戦で見つけることができたらとっても気持ちがいいですよ。

2. 相手の駒をねらう

持ち駒を打って、相手の駒を攻めてみましょう。相手に取られることなく、相手の駒をねらうことがポイントですね。

①②どちらのマスに飛を打つと相手の金をせめることができますか?

相手の金を狙おう
相手の金を狙おう

4一飛の方が飛の利きに金がいるので、次に取ることができます。

覚えたての時は、持ち駒を使うことになかなか意識がいかず、持ち駒をためてしまいがちです。相手の駒をねらって効果的に持ち駒を使えるようになると上達していきますよ。

3. 守るために使う

今度は攻めではなく守りに持ち駒をつかってみましょう。相手が飛で王手をかけてきました。

守るために持ち駒を使う
守るために持ち駒を使う

歩を打って、玉を守ります。上手に守ることができましたね。★のマスに歩を打っても王手を防ぐことはできますが、すぐに飛でとられてしまい、また王手になってしまいます。

王手や取られそうな駒をふせぐために、あいだに打つ駒のことを「合駒(あいごま)」といいます。ちなみに、守るために打っても、すぐに取られてしまうマスに打つことを「無駄あい」といいます。駒を取られてしまい損をしてしまうので、気をつけましょう。

〜レッスン後〜

今日は、持ち駒の使い方を教わりました。3つのテクニックは教わったのですが、「本当に持ち駒を上手に使うためにはね・・。」とあきこ先生がおもむろに持ち駒の駒を揃えます。「このように綺麗にそろえておくのがコツですよ。」と教えてくれました。確かに持ち駒が重なったり、あっち向いたりこっち向いたりしていると、いったい自分には何を持っているのかわからなくなりますね。冷蔵庫の中身もきれいに入れておかないと、奥の方からしなびたきゅうりがでてきたり・・と、上手に食材が使えないですもんね(ってちょっと違うかな)。それから、駒を取るたびに、綺麗に並べようとする子どもたち。テクニックの他にもそういった形も大事なのですね。

子ども達の対局を見ていると、一生懸命、盤上の駒を見て考えているのですが、持ち駒までは頭の中の計算にはいっていないようです。そして、もちろん相手の持ち駒も目に入っていないので、相手が上手に攻めに使ったりすると、「急に中まで入ってきた〜!」と、驚いたりしていて面白いです。持ち駒になったら急にワープできる感じ…なんだとか。確かに〜。

持ち駒の使い方が分からず、駒台に駒が溢れているという子どもたちに

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この記事の執筆者中倉 彰子

株式会社いつつ代表取締役、女流棋士。女流アマ名人戦連覇後、94年高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。プロとして公式戦を戦うだけでなく、NHK杯将棋トーナメントなどテレビ番組の司会や聞き手、イベント司会などでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、育児と仕事の両立に奮起。2007年日本女子プロ将棋協会設立に参画。事業部長として、地域や子どもたちに長く親しまれるイベント作りを心がけている。子育てエッセーを地方紙7新聞に連載し、近年は将棋と知育・育児を結びつけるような活動を広く展開。2015年10月株式会社いつつを設立、代表取締役に就任。女流二段。法政大学人間環境学部卒。@AKIKOPDG

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