株式会社いつつ

:お仕事 将棋を楽しむ 2016年4月22日

第9回武蔵の国府中けやきカップ ~担当者として~

中倉 彰子

日本の伝統文化としての将棋を伝える

3月20日、地元府中市で「武蔵の国府中けやきカップ」というイベントがありました。このイベントは、府中文化振興財団と日本女子プロ将棋協会の共催で、私は妹(中倉宏美女流二段)といっしょに企画運営などの担当をしています。

お蔭様で、参加者は毎年増え続け、今回の来場者数は約500名でした!

武蔵の国府中けやきカップは、女流棋士の対局の観戦を通じて、伝統文化である日本の将棋の楽しさを広めたい!との思いで9年前に立ち上げました。地元のむさし府中商工会議所、府中観光協会、府中市役所、府中教育委員会、府中市将棋連盟、またスポンサーの企業様など、各方面から様々な方のご協力をいただき、第1回を立ち上げることができた時は感慨もひとしおでした。

「将棋」という一つのキーワードで、さまざまな分野の方とつながりを持つことができるのも、将棋ならではなのかなと感じています。

今年で9年目。開会式には、府中市長、むさし府中商工会議所の会頭、府中市議会議員の先生などが駆けつけてくださいました。

大盛況!子どもたちのチーム戦

第5回から新設した「キッズ団体戦」という3人一組で出場する子ども大会も広がりを見せていて、今年は120名を超える参加がありました。付き添いの親御さんもいれるとかなりの人数。活気がでてきました。個人的にもこのキッズ団体戦には思い入れがあり、府中市内の全小学校や地元のこども将棋教室に、大会案内を配布したりしています。

将棋を始めたお子さんが、初めて大会に参加して「楽しかった!」と思える大会にしたいなと思い、勝ち星に関係なく、対局数に応じて缶バッジをもらえる自由対局コーナーを作りました。(写真:先日子ども教室の生徒がみせてくれました。「一回しか勝てなかったけど」と言ってましたが、充実したようなニコニコ顔をみせてくれて嬉しかったです。)

子ども将棋団体戦でもらえる缶バッジ
子ども将棋団体戦でもらえる缶バッジ

子どもたちは真剣に対局し、終わった後は、笑いあり、時には悔し涙もありですが、一生懸命将棋を指しています。そんないつもと違う表情の我が子を、保護者の方も温かく見守っています。毎年楽しみにしてくれる方も多く、一年ぶりに再会し、「大きくなったね~。」と参加者の子どもたちの成長した姿をみることができるのも、嬉しいものです。

特設ステージでは、女流棋士トーナメントの対局を、3局観ることができます。

真剣勝負の対局を、「大盤解説」という形式で、リアルタイムに解説をしていきます。観戦者に対局の内容をわかりやすく伝え、楽しんでいただくためです。今年の優勝は、若手のホープ!渡部愛初段でした。おめでとうございます!

女流棋士の対局
女流棋士の対局も見れます

第9回武蔵野の国府中けやきカップを終えて

お父さんは、対局を観戦したり指導対局を受け、お子さんは大会に参加、お母さんは入門教室で将棋を覚えたり?など、ファミリーで参加できるイベントになってきました。地域に根ざし、将棋を通して交流できるイベントに育つことができ、嬉しく思います。

こういった地域密着型で将棋とコラボしたイベントの開催がこれからも増えていくといいなと思いました。

大会写真レポート:子どもたちの真剣な表情をご覧ください。 http://joshi-shogi.com/1day/ 株式会社いつつでは、この後も購入した名人戦盤駒を利用したイベントを開催していきます。無料メールマガジンで最新の情報をお伝えしておりますので、是非ともご登録ください。

この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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