将棋を学ぶ

2016年12月7日

晴れの舞台でプロ棋士が和装をする理由

「ここぞ!」という大切な時に着用する衣装のことを、俗に「勝負服」なんて言い方をしますが、将棋界でも普段とは違う特別な格好で対局することがあります。

皆さんもご存知かと思うのですが、そうです。タイトル戦での和装です(^ ^)

プロ棋士は特別な日に和装をします。
プロ棋士は特別な日に和装をします。

特に「タイトル戦では絶対に和装しなければならない」というルールがあるわけではないのですが、暗黙の了解のように、将棋のタイトル戦では、男女を問わずほとんどの棋士が和装で臨みます。

ちなみに、同じ日本伝統文化でも囲碁のタイトル戦ではスーツ姿の棋士がほとんどで、和装する人は少数派のようです。

確かに、和服を着用すれば、男性棋士はより凛々しく、女流棋士はより華やかに見えるし、普段と異なる格好が気合の表れなのかもしれません。

しかし、その一方で普段着慣れない和装をすることで、締め付けがあったり、動きにくくなったり、着崩れが気になったりして、肝心かなめの対局に集中できなかったりするようにも思えます。

それでは、なぜ将棋のプロ棋士たちはタイトル戦で和装するのでしょうか?

この問いに対する答えは、なんと江戸時代まで遡ります。

将棋の家元がお城に上がり、将軍の前で将棋を披露するときに、どんな高貴な人の前にも出られる作務衣姿をしていたことが、正式な対局では和装をするという習慣につながったと言われています。(参考:「将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事」 2016 青野照市著 創元社)つまり、タイトル戦など晴れの舞台で和装をするようになったきっかけはお城将棋で、和装をする理由は、「人前に出る」ということを意識してのことだったんですね(^ ^)

弊社代表の中倉彰子も将棋イベントの際にはよく和装をするのですが、その理由について、まずは「将棋は日本伝統文化であるということを伝えたい」という強い思い、そして「見てくれる方が楽しめるように」と2つの事がらについて語っていました。確かにプロ棋士たちの和服姿を楽しみにしているという人もたくさんいますよね。

対局で勝つことがプロ棋士にとっての何よりの使命なのかもしれませんが、将棋界を支えてくれる将棋ファンの方々に少しでも楽しんでもらうこと、将棋を好きになってくれた子どもたちに夢を持ってもらうこともまたプロ棋士の大切な役目の一つなのかもしれません。

プロ棋士は見る人に楽しんでもらうために和装します。
プロ棋士は見る人に楽しんでもらうために和装します。

さて、これまで散々プロ棋士とタイトル戦と和装についてお話してきたので、もしかすると、プロ棋士じゃないと和装をして将棋する機会がないのではと思ってしまう人もいるかもしれないのですが、実はプロ棋士でなくても和服で将棋を楽しむことができます。特に女性の場合は、団体戦などチーム戦で、メンバーみんなで和装をするという人が結構います。みんなで和装なんてとても華やかで楽しそうですよね(^ ^)先日投稿した記事「将棋やっててよかった」5人の証言〜ノンジャンル編〜の中でも、看護師のまゆみさんが、和装についてお話してくれていました。

「将棋やっててよかった」5人の証言〜ノンジャンル編〜 | 株式会社いつつ
以前いつつブログで『「将棋やっててよかった」5人の証言〜いつつスタッフ編〜』という記事を投稿させていただいたのですが、将棋の魅力についても...

普段から和装をするとなるとちょっと大変かもしれませんが、タイトル戦でなくても将棋大会などは立派な晴れの舞台です。ぜひ、特別な日は特別に和装をして、ちょっとだけ見られることを意識しながら指してみませんか?もしかするといつもより気持ちが引き締まって、普段とは違った将棋の楽しみ方ができるかもしれません。

いつつブログでは、他にも将棋の魅力について色々発信しています。ご興味ある方はぜひご一読ください。

将棋の始まりは他者への感謝 −プロ女流棋士中倉彰子 子育てブログ | 株式会社いつつ
以前に母校の法政大学の入学式で祝辞を述べる機会を頂いたのですが、そこで、お世話になったの大学の先生に久しぶりに会うことができました(^ ^) ...

いつつ将棋教室では、将棋の日本伝統文化としての側面を大切にしています。体験会も実施していますのでお気軽にご参加ください(^^)

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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