株式会社いつつ

将棋を楽しむ 2016年12月2日

「将棋やっててよかった」5人の証言〜ノンジャンル編〜

金本 奈絵

以前いつつブログで『「将棋やっててよかった」5人の証言〜いつつスタッフ編〜』という記事を投稿させていただいたのですが、将棋の魅力についてもっと色んな角度から捉えてみたいという思いにかられ、「将棋やっててよかった」5人の証言シリーズの第2弾として様々職業の方に、将棋をやっていて良かったと思うことについて語ってもらいました。

将棋をしてるといいことたくさんあるんですね(^ ^)

1.「いくつになっても楽しめる。」(夏芽さん 将棋中継記者)

将棋をやってて良かったことはたくさんありますが、何より「いくつになっても楽しめる」というのが1番ではないでしょうか。

私は学生時代ずっと将棋道場に通っていました。道場には自分と同年代のライバルの他に、自分よりひと回りもふた回りも年齢が上の人がいたのですが、うんと歳上の人に一緒に同じ何かをするというのは、サッカーや野球といった他の種目ではなかなか経験できないことだと思います。これって将棋ならではですよね。

また、現在、自分が子どもの頃に「うんと歳上」だと思っていた年代に追いつき、いま感じていることは、学校の将棋部に入っておけば良かったということです。(道場には通っていましたが、小中高大と学校の「将棋部」には所属しませんでした。)

私がなぜこのように思うのかというと、もっとたくさんの友人ができたと思うからです。私は最近になって将棋の大会やイベントに参加するのですが、昔の棋友に再会する機会がよくあります。そんな時はいつでも将棋談義に花が咲き、時間の壁をほとんど感じません。もし私が将棋部に所属していたら、この歳になっても、将棋という共通項を通じて共に語り合える仲間がもっとできてたんじゃないかと思うわけです。

本当に、いくつになっても楽しい。それが将棋の1番の魅力です。

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2.「大切な仲間ができた」(まゆみさん 看護師)

仲間とともに着物を着て団体戦に参加するまゆみさん。
仲間とともに着物を着て団体戦に参加するまゆみさん。

私はもともとボードゲーム全般が好きで、幼い頃に父に駒の動かし方を教わったのをきっかけに将棋を始めました。しかし、将棋はハマり方次第でその後の実力に大きく差が出てしまうゲーム。だんだん勝つ機会が少なくなり、私は次第に将棋から遠ざかっていきました。

しかしながら、ひょんな出来事を契機に私は再び将棋を指すようになりました。ひょんな出来事とは、初心者向け将棋大会の団体戦に参加したことです。

私はこれまで将棋は個人戦、一人での孤独な戦いだと思っていました。しかし5人1組で戦う団体戦は、私が想像していたものとは全く異なるものでした。1人が負けても残り4人が負けなければチームとしては勝ち、チームが負ける時は、必ず複数人が負けているので一人で責任を負う必要もなし。これってとても心強いことだと思います。それに将棋で強くなろうと思えば、毎日詰将棋の問題を解いたり、コンピューターで指したりとそれこそ、一人でコツコツと地道な努力が必要になるわけですが、「自分には仲間がいる」と思えばこそ、その地道な努力も継続することができます。

こうした、経緯で私は団体戦の面白さにどっぷりハマってしまいました。そして、昔と比較して今の方が将棋をずっと楽しんでいます。今度の試合では将棋仲間のみんなで着物を着ようとか、対局以外の話でも盛り上がることもありますよ(^ ^)

3.「人との交流が広がった。」(田中さん 会社員)

社会人になってからの人間関係といえば、いわゆる「仕事の付き合い」みたいなものばかりで、気付けば仕事関係以外の知人がほとんどいなくなっていました。

しかしながら、ふと思い立って数年前に、20年ぶりくらいに子どもの頃よく遊んでいた将棋を再開したところ、他の将棋ファンや棋士の先生方など私の人間関係が大きく広がり、本当に良かったと思います。そういえば、子どもの頃も将棋を通してたくさん友人ができたように思います。

私は今、自分の子どもがスマホのゲームにハマっており、友人との交流が少ないことを少し気にしています。コンピューター将棋やインターネット対局も流行っていますが、対人で指す将棋の面白さを子ども達にも伝えたいと思っています。

4.「子どもの成長を感じられる」(井口さん・将棋指導者)

子どもたちに将棋を教える井口さん
子どもたちに将棋を教える井口さん

私は子ども向けの将棋教室をいくつか運営しているのですが、子どもたちが成長していく過程を見ていると心から今の仕事をしていて良かったと思います。

私の教室は入門者向けなので、大人顔負けの強い子がいたりプロ棋士を目指したりというわけではないのですが、「お父さん・お母さんに勝てるようになったよ」や「この前の大会で2回勝ったよ」という子どもたちの言葉を聞くと、いつも私まで嬉しくなってしまいます。

それに、子どもの成長が感じられるのは棋力からだけではありません。例えば、あまり落ち着きのなかった子が何度か将棋教室に通ううちに、真剣に、そして騒がずに将棋を楽しんでいる姿を見ると、子どもたちの精神的な面での成長も感じられます。

将棋をやっていたからこそ、こうやって今子どもたちの色んな成長を間近で感じれるわけなのですが、親心でしょうか。子どもたちの成長する姿ほど嬉しいものはありません。

5. 社内のコミュニケーションに役立つ(大竹さん・会社経営者)

私が本格的に将棋を始めたのは二十代の頃です。30人くらいの小さな会社に中途入社したのですが、その会社には将棋をやる人が結構いて、社長が当時の初段位で断然強く、私は2枚落ちでも全く歯が立ちませんでした。また、入社したての頃は、将棋の好きの先輩によくつかまっては相手をさせられ、先輩の得意戦法の棒銀と中飛車でいつも一方的に攻められて負けてばかりいたのを今でも覚えています、笑

実を申しますと、私はその先輩がなんとなく苦手だったのですが、何度も将棋を指す中で、自然と親しみが湧いて来るようになりました。

また、その後、私がだいぶ将棋の腕をあげた頃に、新卒の若い社員が入社してきたのですが、彼も毎日新聞の将棋欄を切り抜いて自分で次の手を考えるほど将棋が相当に好きで、よく一緒に将棋道場に通ったりもしました。

とても気立ての良い青年だったので、家業をつぐために郷里に帰ってしまったときは大変残念だったのですが、将棋を通じて培われた信頼関係は、先輩であっても後輩であっても、仕事を一緒にする上でとても貴重だったんだと思います。

さて、色んな職種の方から将棋をやっていて良かったことについてお伺いしましたがいかがでしたでしょうか?実は、今回は5人の方に絞って紹介させていただいたのですが、他にも「遠方に知人が出来た」「何事にも通じる勉強法を身に付けることが出来た」「リフレッシュになる」など様々なご意見をいただきました。こうして色んな方のお話を聞いてみると、改めて将棋にはいいところがたくさんあるんだなぁと実感しました(^ ^)

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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