将棋を楽しむ

2018年11月2日

将棋を通じて伝統文化の魅力を子どもたちに〜大阪府高槻市の取り組み〜

2018年9月19日、日本の自治体ではじめて日本将棋連盟と包括連携協定を結んだ大阪府高槻市。

今回のいつつブログでは、高槻市における「将棋のまちづくり」について、高槻市市民生活部文化スポーツ振興課副主幹中谷太一さんおよび、同課三宅浩之さんにお話を聞いてきました。

日本将棋連盟と包括連携協定を結んだ高槻市
日本将棋連盟と包括連携協定を結んだ高槻市
高槻市濱田剛史市長と日本将棋連盟佐藤康光会長/写真提供:高槻市
高槻市濱田剛史市長と日本将棋連盟佐藤康光会長/写真提供:高槻市

-包括連携協定について教えてください

中谷さん:
文化というと、多くの方が思い浮かべるのが音楽や絵画などのいわゆる「芸術」と呼ばれるものだと思いますが、将棋は古くから広くたしなまれてきた日本固有の伝統文化として、後世に継承していくべきものであり、そのために結ばれたのが今回の協定です。数ある伝統文化の中から将棋に白羽の矢が立ったのは、昨年10月に、高槻市出身の古森悠太さんがプロ棋士になったことがきっかけの1つです。安土桃山時代に築かれた高槻城の発掘調査で多数の将棋駒が発掘されたり、実は古森さん以外にも、桐山清澄九段や福崎文吾九段、浦野真彦八段をはじめ、ゆかりのあるプロ棋士がたくさんいるなど、高槻市にはもともと古くから、そして日常的に将棋に親しむ土壌があったのですが、古森さんがプロ棋士になったことで日本将棋連盟とのつながりがさらに強くなり、将棋をツールとしたまちづくりの構想が浮上してきました。

高槻市出身の古森悠太さんがプロ棋士になったことが包括連携協定のきっかけに/写真提供:高槻市
高槻市出身の古森悠太さんがプロ棋士になったことが包括連携協定のきっかけに/写真提供:高槻市
発掘調査時に古い将棋駒が見つかった高槻城の跡地
発掘調査時に古い将棋駒が見つかった高槻城の跡地

-協定によりどのようなことが実現しますか?

三宅さん:
現在既に決定していることとしては、来年の1月に高槻市摂津峡に位置する山水館という温泉旅館で、8大タイトル戦の1つである王将戦の第2局が開催されることになりました。他にも、11月には将棋連盟と共催で「秋の子ども将棋教室」を開催したり、12月には高槻市出身のプロ棋士の桐山清澄さんの名前を冠したアマチュアの大会を行うほか、小学生を対象とした「少年・少女将棋大会」も開催されます。もちろん1月以降も様々な取り組みを企画して、高槻市の皆さんに将棋に親しんでもらえればと考えています。

第68期王将戦第2局が開催されることとなった山水館/写真提供:山水館
第68期王将戦第2局が開催されることとなった山水館/写真提供:山水館

-この協定で達成したいことはなんですか?

中谷さん:
自治体としては、タイトル戦の開催などを通じて、高槻市の知名度向上や観光客の増加といった地域活性化につなげるほか、将棋を通じて高槻市の子どもたちの教育や成長につながればと考えています。

-子どもたちに将棋を浸透させることで、どのような効果を期待しますか?

三宅さん:
これはよく言われていることでもあるのですが、学力向上の他、将棋の自ら潔く負けを認める投了の文化などが子どもたちの礼儀作法の面で良い影響を及ぼしてくれることを期待しています。また、市の文化振興を担う者のひとりとして、将棋を通じて日本の伝統文化が持つ歴史や奥深さといった魅力を伝えることができればと考えています。

取材後記

いつつでも、今年の3月に高槻市で親子将棋イベントを開催させていただいたのですが、高槻市は参加者の皆さんがとても熱心だったのが印象的でした。今回の協定が動き出すのはこれからですが、これをきっかけにもともとあった高槻市の将棋の土壌がますます豊かになり、そこで育った将棋の種が全国に広がるといいなぁと思います(^^)

大阪府高槻市の他にも、日本には将棋のまちがたくさんあります。

7月も下旬に差し掛かる頃、皆さんそろそろ夏休みの予定について考えるタイミングだと思います。海や山にテーマパークなど、日本全国、楽しい観光ス...

この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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