将棋を学ぶ

2017年6月6日

詰みと必至と王手と詰めろ

将棋の格言の中に「長い詰みより短い必至(死)」というものがありますが、将棋用語で「詰み」とは、もう王様の逃げ場がない状況を指し、「必至(死)」とは、どう逃げてもいずれ詰んでしまう状況を指すようです。(以下必至で統一します。)

実は私、この話を最近いつつに入社した元奨励会員の荒木隆くんとしていたのですが、「え、どっちも同じじゃない∑(゜Д゜)」と思ってしまいました、笑

詰みと必至と詰めろと王手はよく似ている!?
詰みと必至と詰めろと王手はよく似ている!?

しかし荒木くん曰く、「意味は似ているが、この2つは全く別もの!」とのこと。しかも、どうやらこの2つ以外にも、似たような意味の将棋用語が2つもあるというのです。

そこで、今回のいつつブログでは、「詰み」と「必至」、そしてこの2つによく似ているという「王手」と「詰めろ」について詳しく説明したいと思います( ´ ▽ ` )ノ

王手

ピンチ度:★

王手
王手

これは皆さんもよくご存知かと思います。「次の手番で王様をとりますよ」という意味でしたよね(^ ^)

「次の手番で王様をとる」と言われると、なんとなく不穏な感じがしますが、王手をかけられたからといって、そんなに焦る必要はありません。

例えば、王様が身動きできるのであれば逃げてもいいし、王手を掛けてきている駒を取ってしまう手段もあります。また、場合によっては合駒をして王手を防ぐという受け方もあります。

このように、王手を解除する方法はいくらでもあるので、王手を掛けられたからといっても諦める必要は全くありません。

ちなみに、王手をかけると、ついつい「王手!」と言っちゃいたくなるのですが、UNOの「ウノ!」のように、言わないとペナルティを食らうといったルールはありませんのでご安心を笑

詰めろ

ピンチ度:★★

詰めろ
詰めろ

こちらは、「次の手番で詰みですよ」という状況です。写真の場合だと、5八にいる龍を、△3八龍と動かせば「詰み」になりますよね。

「詰めろ」は、王手と比較すると「詰み」の状況が近い分少し切羽詰まってきたと言えます。しかし、「詰めろ」もまた回避可能です。

もし、写真の局面で先手が金を持っていれば、▲2八金と打って△3八竜に▲同金と取り返せるようにすれば、「詰めろ」を解除することができます。

「詰めろ」が使いこなせるようになると、相手の玉を追い詰めるときにとても便利です。また、自分の玉に危機が迫っているかどうかも理解することができますね。

必至

ピンチ度:★★★

必至
必至

「必至」は「詰めろ」の進化系で、どうやっても受けきることができない詰めろの状態を指します。つまり、どんなにあがいても、いずれは詰まされてしまう状況です。例えば、写真のような場合だと、たとえ玉がどこに逃げたとしても、次に相手の金に玉の頭を狙われてしまい詰みになります。相手に必至をかけられた場合、もはや、自分が詰まされる前に相手を詰めるしかなくなってしまい、これは絶体絶命の大ピンチであるといえます。

詰み

ピンチ度:★★★★★

詰み
詰み

これは、冒頭でも述べましたが、王様の逃げ場がどこにもない状況を指します。なので、「詰み」までくると、ピンチや絶体絶命どころではなく、既に「THE END」、悔しいですが、自分の玉が詰まれてしまったら、潔く「負けました」と言いましょう。

さて、ここでもう1度冒頭の「長い詰みより短い必至」について考えてみましょう。

必至と詰みのどちらも選べる局面
必至と詰みのどちらも選べる局面

写真は、これから「詰み」と「必至」のどちらでも狙える状態です。

ではまず、「必至」をかけたい場合について考えてみましょう。6二竜を4二竜と移動させ金を取ってしまえば、仮にその竜を相手の金で取られても(△4二同金)、▲2二金打で相手の王を詰ますことができます。つまり、この場合、必至をかける手数は1になります。

一方、「詰み」はどうでしょう。▲を先手、△を後手とすると、▲3二金△同玉▲3三金△2一玉▲2二金△同玉▲4二竜△1三玉▲2三金△同玉▲3三桂成△1三玉▲2二竜となり13手となってしまいます。

確かに詰みを狙えば、相手は王手をかけられ続けるので、ただ玉を逃す事しかできません。しかし詰めるまでに13手、もしくはそれ以上あるとすると、もしかするとどこかでミスを犯してしまうかもしれません。

「長い詰みより短い必至(死)」という格言があるのも頷けますよね(^_^)

正直なところ、将棋をはじめたばかりだと、「王手」と「詰めろ」、「必至」と「詰み」の違いなんてややこしすぎてよく分からないかと思います(^_^;)

しかし、将棋が強くなるにつれ、いま「必至」を取るべきなのか「詰み」を取るべきかなのかの選択を迫られることもあるかと思いますので、将棋に慣れるにつれ、こうしたこともおいおい覚えていくといいかと思います( ´ ▽ ` )ノ

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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