株式会社いつつ

子育て 2016年4月15日

子育てに役立つ!5歳頃からの知育アナログゲーム5選

尾崎 久恵

弊社が企画する親子イベントなどで、親御さんから「子どもがスマートフォン、テレビ・携帯ゲームなどに夢中になり過ぎている」といったお悩みをお聞きする事があります。

確かに、子どもがスマートフォンや、テレビ・携帯機によるゲームに夢中になることで、お友達とのコミュニケーションが貧困になっているのではないかとか、体を使わないだけでなく、頭も使っていないのではないかとか、様々な心配をされるのではないかと思います。しかし、今の環境の中で子どもたちをゲームから遠ざけるのもまた難しい…、なかなかすっきりとは解決できない問題であるように思います。

そこで、今回のちょっとした提案です。どうせゲームをするなら、テレビゲームではなくアナログなもの、そしてより頭を使うもの、その上でお子さんひとりで楽しむのではなく、親子や兄弟で楽しめるもの、そんな観点で5つのアナログ・テーブルゲームを紹介していきます。

1.Story Cubes(ストーリーキューブス)

ストーリーキューブ
ストーリーキューブ

対象年齢:6歳以上 温かみのあるプロモーション動画で有名なこのゲームです。親子で遊ぶのがぴったりで、創意工夫をする力や、協調性を育むことができるとされていますよ。サイコロを振って、出た面の絵を利用して「むかしむかし…」から始まるストーリーを作っていきます。そしてそれをみんなに伝える…という流れですが、何度やっても毎回違った独創的なストーリーが飛び出してきて、「何それ〜!」「面白い!」と、とっても盛り上がります。

例えば、サイコロには写真のような絵柄があります。突拍子もないストーリー展開、独創的な発想など、ぜひお子さんがもっている素敵な才能を楽しんで引っ張り出してくださいね。家族で盛り上がること間違いなし!です。

2.algo(アルゴ)

algo
algo

対象年齢:6歳以上 ご存知の方も多いかもしれない数字ゲーム、algoです。数字の大小を元に相手のカードを当てていくゲームであり、予想したり、記憶したり、論理的に考える力が必要なゲームとして知られています。 ルールはシンプルなので家族全員で気軽に楽しめますよ。

自分の引いたカードや場に並んだカードを総合し、相手の数字を予測する、相手の発言を覚えておいて、なぜ相手に当てられたか考える、などなど…駆け引きがたくさんあって奥深いです。 あてずっぽうではすぐに負けてしまい、考えないと勝てないため、お子さんもしっかり頭を使うようになってきます。最初は少しヒントをあげて、じっくり考えるように誘導してあげるのも良いですね。何度か遊んでいくうちに子ども達もどんどん手強くなっていきますよ。「考えないと勝てない!」楽しむために考えるしかない!という、なかなか優れもののゲームです。

3.ごきぶりポーカー

ごきぶりポーカー
ごきぶりポーカー

対象年齢:8歳以上 いつつの関連会社、株式会社ホジョセンの中で最も楽しまれているゲームのひとつです。簡単なルールで、初めてやる人でもすんなりゲームに入っていけるにも関わらず、とにかく裏の読み合いが面白い! 「ごきぶり」とタイトルにあることからなんとなく想像することができるかと思いますが、いやーな動物や昆虫たちが描かれたカードを、他の人に押し付けていくゲームです。

嘘をついて騙すか、本当のことを言って疑念を抱かせるか、安牌で自分の番を終わらせるか、リスクを背負ってでも相手に負荷をかけていくか、といった様々な攻め方があり、各々の性格が出るゲームです。 それほど深く考えずとも、プレイすることができるゲームですが、考え始めると、「どう考えても、そのカードは出せない」という読みが成り立ったり、相手の考えている時間の長さからカードを想像したり、はたまたこれらを全て逆手に取ったり、と非常に奥深い読み合いがあります。常に2分の1の選択を行っているとは思えない、非常に戦略性のあるゲームです。 白熱しすぎて喧嘩にならないよう、是非ともお気を付けくださいね(笑)

4.ガイスター

ガイスター
ガイスター

対象年齢:8歳以上 ドイツ製の有名なボードゲームですが、将棋とプレイ感覚が少し似ているゲームです。実際、代表の中倉は、このゲームなかなか強いです。勝てません…。 私は将棋はあまり詳しくないのですが、どのようなところが将棋と似通っているか、いつつの将棋指しメンバーに聞いてみますと…

  • 将棋で言う「紐をつける」というような動作。相手に駒を取られる時、タダで取らせてはいけない、取られたら取り返せるような状態にしておくような戦術。
  • 開戦は歩の突き捨てから。ガイスターの多くの試合は、赤オバケの突き捨てから始まります。
  • 数の攻め。相手よりも多い駒でどちらかの端を崩し、脱出勝利を狙うための戦術です。ガイスターは端攻めはかなり重要な戦術らしいです。

へー!そんなことを考えて対戦していたとは…。でも大丈夫です!将棋を知らなくても勝ててしまったりしますから(笑)それも面白いですね。

このゲームは相手の駒の動きから、その種類を予測することがまず重要になります。さらに高度になると、相手に読まれないようにフェイントの動きを取り混ぜて相手を混乱させたり。将棋よりもそれぞれの駒の動きはシンプルですが、駒についての情報が与えられていないのでやってみるとなかなか奥深いです。 2人用ゲームですので、お子さんとコミュニケーションしながら楽しむのも良いですね。

5.はじめてのしょうぎセット

はじめての将棋セット
はじめての将棋セット

対象年齢:3歳以上 最後に、日本の伝統的なテーブルゲームのひとつ、将棋を紹介させていただきます。「将棋なんかやったことない、難しそう」という方でも、この「はじめてのしょうぎセット」は、「駒の動かし方がわからなくなった」、「駒が多すぎて何を動かしていいのかわからない」といった、初心者の方の困った!をサポートしてくれる作りになっているため、オススメです。

「はじめてのしょうぎセット」の駒は、積み木のようにして遊べるように設計されています。3歳くらいの頃は積み木として将棋に親しみ、5歳頃からは本将棋のルールを伝えていく、というように遊ぶと、ハードルを感じずに将棋を始めることができますねよ。 将棋は深く考えなくてはならない局面が多く、思考力を養う日本の伝統的なゲームであるとされています(詳しくは「子どもが将棋を指すと考える力が身につく5つの理由」をご参照ください)。

このように、思考力を養うことができる将棋に子どもの頃から抵抗を持つことなく、触れることができますよ。 また世代を超えて遊ぶことができるゲームであることも重要な点ですね。ある程度の年齢以上の男性の多くは将棋を指すことができます。久々に会ったおじいちゃんと孫が将棋で真剣勝負!なんてことも想像すると微笑ましい光景です。

以上、知育に役立つアナログゲームをいつつ紹介してきました。このブログでは、プロの女流棋士である中倉彰子が、子育ての一環で将棋を用いることの重要性について、様々な記事を書いています。5つのポイントで解説するいつつのシリーズもぜひご覧ください!

「ほんとうに はじめての つめしょうぎ」は、ゲーム感覚で楽しめる初心者向け詰将棋テキストです。

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この記事の執筆者尾崎 久恵

株式会社いつつ取締役、株式会社ホジョセンアナリスト兼 共創デザイナー。P&Gにて東海エリアを中心にコンサルティング営業、立命館大学での産官学連携事業の企画、マネジメント等を経て現職。2児の母親でもあり、時短勤務を導入することによってワークライフバランスを実践している。同志社大学文学部卒。

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