株式会社いつつ

将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2016年9月21日

あきこ先生の”はじめての将棋教室”ステップ2-1桂香の動き

中倉 彰子

ステップ2-1桂香の動き

今日から、ステップ2がはじまります。ステップ2-1では、新しい駒が2つ登場しますよ。これで習ってない駒は残り2種類です。駒の動きをしっかり覚えて、9×9マスの本将棋へ向けてがんばりましょう〜。新しく登場する駒は、「桂」と「香」です。

  1. 桂(けい)桂馬(けいま)
  2. 桂馬の動き
    桂馬の動き

    桂は、駒をとびこえることができる唯一の駒です。「ケンケンパ」と覚えると良いかもしれませんね。

    桂馬の動きの特徴
    桂馬の動きの特徴

    このように自分の駒や相手の駒がいても、飛び越えることができます。面白い動きですね。

    ぴょんぴょんゲーム
    ぴょんぴょんゲーム

    上の図のように、星印を置いてそこに向かって桂馬をピョンピョンはねる練習をすると、動きの特徴をつかむことができて良いでしょう。私も小さな頃、父におはじきのあるマスまで進めてみなさい、と言われて練習したのを覚えています。

  3. 香(きょう)香車(きょうしゃ)
  4. 香車の動き
    香車の動き

    香は、マスがあればどこまでもまっすぐ進むことができます。

    香車の動きの特徴
    香車の動きの特徴

    ただし、このように、自分の駒がいたら、飛び越えることはできません。

注意点としては、どちらの駒も前に進むことはできるのですが、後ろにさがることはできません。前に進んだ後に、相手の駒に狙われないか、確認してから進むと良いでしょう。

ちなみに、今回登場した駒ですが、お子さんにはあまり見かけない漢字ではないかと思います。桂は「シナモン肉桂」=高貴な香りのする木、香も「香木」など、日本の将棋が整えられた頃の「宝物」を駒にしたのではないかと言われています。「玉」「金」「銀」も「宝物」ですよね。将棋は「宝物」を取り合うゲームだといった考え方もあるのですよ。面白いですね。

〜レッスン後〜

ステップ2が始まって、本将棋への道が見えてきました。とても楽しみです。今日のレッスンでは、桂馬と香車の動きを教えていただきましたが、特徴があるし「ケンケンパ」のおかげでとてもすんなり覚えられたようです。おはじきを置いて、そこまで行ってみよう!のゲームも大喜びで取り組みましたよ。ぴょんぴょん飛んでいける桂馬を「カエル」だとか「ウサギ」だとか呼び、すっかり親しみをもったようです。

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次回のステップ

さて、今回の “はじめての将棋教室” はいかがでしたでしょうか?次回は、「飛・角の動き」について学びます☆

この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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