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将棋初心者の子どもたちのつまずきポイント②駒の交換

まずは相手の駒をとり持ち駒を増やす

前回の後半部分で「価値の高い方の駒をとる」練習をしましたが、相手の駒をとるとどうなるかというと、皆さんご存知の通り、自分の「持ち駒」になります。

将棋は「玉をつかまえる」ゲーム(何度もいいますが笑)なので、勝つためには相手の陣地を攻め突破しなくてはならないわけですが、もしチェスや他のボードゲームと同様に、「持ち駒」の制度がなくなるとどうなるでしょうか?

実際にやってみました。「駒の再利用はなし」というルールで将棋を指してみると・・。もう盤上の駒が相手の陣地に到達するのが遅いのなんの。ましやて、相手の玉に自分の駒を近づけるなんて・・・。そしてせっかく近づいたのに相手の駒にサッと取られてしまう。日本の将棋の駒は動きが小さい駒が多いのですね。そして後ろに下がれない駒も8種類の内3つもあります。「日本将棋」の特徴を感じつつ、持ち駒の有り難さを身をもって知った次第です。

ですので、対局の最初にまず目指したいことは、とにかく相手の駒をとって持ち駒を増やすことです。

駒の交換

さて、前回学習した「駒の価値」を踏まえると、相手の駒をとるならできるだけ価値の高い駒を、それも、できるならタダで取りたいですよね。しかし、価値の高い駒がタダで取れるような状況はそうそう巡ってくるものではありません。

そこで、上手く自分の持ち駒を増やすために使われるのが「駒の交換」のテクニックです。

例えば、お友だちに「ただでメロンちょうだい」といってもくれないですよね。でも、「私のスイカをあげるから、メロンちょうだい」といえば、メロンをゲットすることができるかもしれません。(ちょっとわかりにくいたとえかな。私はよくメロンを例に出すもので・・、笑)

将棋でも、これと同じように、「私のこの駒をあげるからあなたのその駒ちょうだいよ」と交渉をします。これが「駒の交換」です。

「駒の交換」の2つのパターン

それでは、駒の交換について具体的に見ていきましょう。

今回のつまずき具体例

飛車先の歩の交換ができない

10枚落ちの局面。将棋初心者の子どもたちは2四歩が指せない。
10枚落ちの局面。将棋初心者の子どもたちは2四歩が指せない。

上記の局面は10枚落ちの局面です(王様がのんびりしていますが)。将棋に精通している方であれば、ここですぐに飛車先をつく☗2四歩という指し手が思いつくと思うのですが、将棋初心者の子どもたちはそうはいきません。

「だって歩をとられちゃうもん」

☗2四歩をつくことができない子どもたちは皆口を揃えてこういうのです。確かに・・・。☗2四歩とつくと、☖2四同歩となり、相手に取られてしまいますね。では今度は、☖2四同歩と相手に自分の歩を取られた後の展開について考えてみましょう。

☗2四歩、☖2四同歩となり、そのあと☗2四飛と「歩を取り返し」ながら、飛車先をあけることにも成功していますよね。

では次の局面はどうでしょうか。

図1
図1

金で相手の飛車をとると、相手の歩に自分の金を取られてしまうことになりますが、最終的には「自分:飛、相手:金」となり「お得な交換」が成立します。

ですが、今回注目すべき「交換の2つのパターン」とはお得かどうか、ではありません。最初の局面における駒の交換は、先に自分の駒が取られる交換、次の局面における駒の交換は、先に相手の駒を取ることができる交換とみなすことができます。この2つの交換、実はどちらかはとても子どもたちには難しい交換なのです。

子どもたちにとってのハードルは「先に相手に駒を渡す」こと

どちらも「交換」のお話なのですが、後者の局面のような「自分が相手の駒を取って、その後駒を取られる」という「交換」のほうが、子どもたちはよく理解できます。「先に自分が駒を取る」パターンの交換だと、後者の局面の「お得な」交換というところも理解しやすいようです。

駒の交換での、初心者の子どもたちのハードルは「相手に自分の駒をとらせて、そのあと取り返す」という交換です。

これは局面図で教えてもいいですが、10枚落という駒落ちで一局の流れの中で教えていくと理解が早いと思います。

子どもの「えー駒をとられちゃうのいやだよ!」という恐怖感を、「取り返せるから大丈夫。これを将棋の読みっていうよ」と伝え、取り除いてあげてください。

「駒の交換」をはじめとした将棋を指す(駒を上手につかう)テクニックは「はじめての将棋手引帖2巻」で詳しく解説しています( ・∇・)

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将棋初心者の子どもたちのつまずきポイント①駒の価値

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