将棋を楽しむ

2017年6月1日

人生に役立つ将棋の格言

将棋の格言とは、「対局に勝つためには、ここだけは押さえて!!」というポイントをキャッチーで分かりやすい言葉にまとめたものです。

それらは、連綿と続く将棋の歴史の中で、偉大な先人たちの経験より生み出されただけあって、実際、格言を踏まえて対局に臨むと上手くいく、なんてこともよくあるようです。

そして将棋の格言の凄いところは、将棋以外にも様々な場面で汎用性があるという点です。

以前、想像がつかない将棋のおもしろい言葉たちについて特集しましたが、今回のいつつブログでは、たくさんある将棋の格言の中から、人生でも役立ちそうというものをいくつかチョイスして紹介します ( ´ ▽ ` )ノ(少し大げさかもしれません、笑)

1.玉の早逃げ八手の得あり

これは、相手の攻めに対して早目に王様を逃げるといいですよという意味です。

まだまだ、将棋修行中の私としては「八手」というのが、どれくらいの得なのかピンとこないのですが、小さい頃から将棋に携わってきた弊社のスタッフによると「素うどんに天ぷらと油揚げのトッピングが付くくらいおトク」
だそうです。それはとってもお得ですね∑(゜Д゜)

ただ、ちなみに、玉を早いうちに逃すと本当に八手分の得があるのかというと、先述のスタッフいわく「そうでもない」とのことでした。少し大げさに表現するのも将棋の格言あるあるみたいなので、ここは先人たちのチャーミングなポイントとして受け止めておきましょう、笑

「玉の早逃げ八手の得あり」と似た意味の日本語としては、「備えあれば憂いなし」が挙げられますよ(^ ^)

玉の早逃げをしてみよう!
玉の早逃げをしてみよう!
すぐに逃げれば当面「詰み」は回避できます。
すぐに逃げれば当面「詰み」は回避できます。
1度逃げるタイミングを逃すとすぐに「詰み」になってしまいます。
1度逃げるタイミングを逃すとすぐに「詰み」になってしまいます。

2.金なし将棋に受け手なし

金将の駒の特徴として、まず最初に挙げられるのは「守りに強い」というポイントです。そのため、相手からの攻撃を受けるときには、まるでボディーガードと言っても過言ではないほど金は玉のそばにいてその身を守ります。

そのため、初期配置の位置から、安易に金将を自陣の前列の方へ押し出してしまうととても危険だと言えます。もし万が一、その金将が序盤や中盤の段階で取られてしまうと、王様は自ら盾となるしかありません。

将棋の世界でも大切な「金」将ですが、私たちの実生活においても、お「金」はとっても大事なものですよね。金将もお金も、最低限はちゃんと自分のところに置いておくようにしましょう、笑

写真のような局面について、持ち駒に金がある場合、ない場合について考えてみましょう。
写真のような局面について、持ち駒に金がある場合、ない場合について考えてみましょう。
金がない場合。2八の角を3九に逃げるも、2九の桂馬が取られる上に、2九飛成とされてしまいます。
金がない場合。2八の角を3九に逃げるも、2九の桂馬が取られる上に、2九飛成とされてしまいます。
金があるとき。2八の角を取られ2八飛成とされますが、その後、同金と相手の飛車を取ることができます。
金があるとき。2八の角を取られ2八飛成とされますが、その後、同金と相手の飛車を取ることができます。

3.玉より飛車を可愛がり

どっちの駒が大事かな?
どっちの駒が大事かな?

全8種類ある将棋の駒のうち、最も戦闘力が高い駒はなんだと思いますか?実はこの問いに対する答えは「玉」ではなく、「飛車」なんです。
「玉」は確かに8方向すべてのマスに進むことができますが、所詮は1マスずつしか進めません。それに比べて、飛車はというと、斜め方向には進めないものの、タテヨコ縦横無尽に動きまわることができ、遠く離れた場所からも利かせることができる分、取れる駒も多くなるわけです。

ではここで、もう一つ質問します。全8種類ある駒の中で、最も大切な駒はなんでしょう?

この答えは皆さんもお分かりですよね。そうです。「玉」です。

「そんなの当たり前じゃないか」と思われる方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、案外、将棋盤の上ではこの「当たり前」が見えなくなってしまうものです。

どうしても、最強の駒「飛車」を取られたくなくて、飛車を大切に扱いすぎてしまい、気が付いた頃には、玉のまわりはお留守に、そしてあれよあれよと言う間に詰まれてしまうというのが、ある程度将棋が強くなってもやってしまう負けパターンです。

平日の昼さがり。今目の前に並ぶお菓子は私にとって最強に魅力的です。他の誰かに取られてしまう前に、なんとか自分のお腹の中に収めてしまいたいわけですが、目標は体重マイナス5キロ。

「痩せてスッキリした私」よりも「美味しいお菓子で大満足な私」を可愛がってはいけないわけなんですね( ;´Д`)

4.攻めは飛車角銀桂、守りは金銀3枚

しかるべきときにしかるべき駒を活躍させましょう。
しかるべきときにしかるべき駒を活躍させましょう。

この格言はそのまま、飛車角銀桂の駒は攻めに使って、金銀3枚(厳密には金2枚銀1枚)は守りに使うと対局を効果的に進めることができますよという意味です。

仮に、「攻めには金銀3枚、守りは飛車角銀桂を」という条件のもとで対局を行うと、たとえ有段者であっても、上手く対局を運ぶことができなくなるそうです。

「適材適所」、しかるべきところで、しかるべき駒を使った方が、その駒の特性が生きてより効率的に戦う事ができるように、実生活や社会的にも適正をしっかり見極め、業務分担した方が万事うまくいきます。

交渉力が高く、人柄が良い人が営業を担当したり、整理整頓が得意でマメな人が事務を担当するのはまさにそうですよね。

5.下段の香に力あり

香は縁の下の力持ち
香は縁の下の力持ち

お恥ずかしいことながら、つい最近まで、「将棋は駒を動かしてナンボ」「相手の駒をいっぱい取ってナンボ」という勘違いをしておりました。しかしながら、将棋の駒には、どうやら「駒の利きを増やすことで相手の駒の動きをけん制する」という働きもあるようです。ただそこにいてくれるだけで存在感を醸し出すなんてなんとも素晴らしいですね(^ ^)

さて、この「相手の駒をけん制する」という働きにおいて、小駒でありながらも、大きな威力を発揮する駒があります。それが香車です。香車の効きの数は、1番下の段にいると想定すると、まっすぐ最上段までの8マス。これは、数だけ見ると、飛車角の次に多く、あの玉と同等であるといえます。

香車のまっすぐ伸びる利きを「やり」と表現することがありますが、相手の陣地にやりをグサッと刺して、相手の駒を前へ動けなくさせているわけですね。

しかしながら、一点気をつけなくてはいけないのは、香車はあくまで「縁の下の力もち」、主役ではないということです。

せっかくたくさん動ける駒だから、さっと走らせて相手の歩でも捕まえたい、何か爪痕を残したいという気持ちは十分よく分かるのですが、香車は真っ直ぐ突き進めると同時に、「もう後戻りできない」駒なのです。

そこは、前へ出たい気持ちをぐっとこらえて、飛車角や銀などが前線へ出て戦っている駒を、しっかりサポートしてあげましょう。

さて本日は人生にちょっとだけ役に立ちそうな、将棋の格言をいくつか紹介したのですがいかがでしたでしょうか?

将棋は、たくさんある可能性の中から、「最も良い」もしくは「より良い」選択肢を見極めて自分の道を切り開いていく競技。人生という長い旅路の途中で、もし何かに迷った時、ふと将棋の格言を思い出してみてください。もしかすると選ぶべき道が見えてくるかもしれません。(これはかなり大げさかもしれません、笑)

将棋のことばにさらに詳しくなりたい方はこちら、かっこいい囲い5選かわいい囲い5選についての記事がおすすめです!

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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