株式会社いつつ

将棋を楽しむ 子育て 2015年10月19日

将棋の縁

中倉 彰子

都内で自分の「子ども将棋教室」を始めて7年になります。
その間、いろいろな子どもたちが通ってくれました。出会いあり別れあり。将棋が縁で知り合うことができた子どもたちに、
定跡やポイントを教えるのが目的なのですが、それだけでなく将棋を通して、それぞれの子どもたちにあったプラスアルファの「何か」を伝えることができたらなと思ってます。それが「自信」なのか、「他人を思いやること」なのか、「我慢すること」なのか…それは子どもによってそれぞれなのだと思います。「子ども将棋教室」は、将棋だけを教えているわけでは決して無いのです。

先月、子ども将棋教室からTくんが卒業していきました。
彼は、就学前にこの教室にやってきました。
将棋が大好きでしょうがないという感じで、
小さいながらも頑張って将棋を指している姿は、愛らしい印象でした。
その後、将棋の腕前もすくすくと伸びていきました。

親御さんたちも、その成長を伸ばすべく、
大会やプロ棋士の指導対局などにも積極的に参加をさせていました。
「この間、この大会でたよ!」「僕が作った詰将棋だよ。先生解ける?」と報告をしてくれるのも楽しいひと時。
教室の子どもたちの中では、一番強くなったTくん。今後はもっと上を目指して、道場で対局をたくさん指したり、少人数のところで、他の先生と研鑽を積んでいってほしいと思います。

会えなくなるのは寂しいですが、
「先生はずっと将棋の世界にいるので、大会やイベントなどでいつでも会うことができるからね。」
と伝えてました。
でもふと、「将棋を通してまた会える、と言っておきながら、私がおばあちゃんになっていて気付いてもらえなかったらどうしよう……。」などと余計な心配をしたりしてます(笑)。

子どもたちに将棋を教えることを通して、私も初心に戻ることができたり、学校でのホットニュースを知ることができたり、時には子どもたちにつっこまれたり(笑)しながら、元気をもらうことができます。
子どもたちと出会える「将棋の縁」に感謝です。

Tくんのお母様から頂いたお花です

写真:Tくんのお母様から頂いたお花です♪

皆さんも将棋をはじめて、将棋の縁を築いてみませんか?

いつつ将棋教室は、はじめて将棋に触れる子どもたちにおすすめの将棋教室です。体験会も実施しているので、お気軽にご参加ください。

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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