東京新聞「子育て日記」

2018年5月30日

スマホデビュー悩み尽きず

「スマホ(スマートフォン)を持ちたい」。長女マイが言い出したのは、中学校進学を控えた三月ごろ。その瞬間、私の気持ちは「絶対ダメー!まだ早い!」でした。どう考えたって、マイナスの要素が多いと思ったからです。

母親にとって子どものスマホ問題は悩みの種
母親にとって子どものスマホ問題は悩みの種

ただ頭ごなしに反対してもと思い、ほかのお母さん方に聞いてみると、連絡手段として持たせている家庭もちらほら。マイの「だってみんな持ってるもん!」というのは、子どもの常套句とはいえ、女の子ならではの「友人とつながっていたい」という思いもあるようでした。

調べてみると、時間制限や年齢に応じたアプリのダウンロード、ネット制限などのサービスもあるスマホもありました。家族会議で何度も話し合い、ルールを守ることを条件にデビューさせてみることに。ルールが書いてある紙の最後の項目は「これからも三人(マイ・パパ・マキ)で話合って決めていく」にしました。

この機会に、私自身のスマホの使い方も振り返ってみました。マイのルールを守ってみると、寝る前の時間に読書ができたり、寝る時間が早くなったりする効果が!私も知らず知らずのうち、スマホ漬けの生活になっていましたね。「ママ、スマホばっかり」と子どもたちに注意されたこともありました。
子どものスマホデビューに悩む親御さんは多いのではないでしょうか。私も本当にこれで良かったのか、甘かったのか。今も自問自答の日々です。子どもの気持ちを尊重しつつ、ダメなものはダメときっぱり言う部分、妥協する部分など、さじ加減が難しいなと感じます。

子育ても一局の将棋のように「良い局面」「悪い局面」「悩みどころの局面」があるのかもしれません。一局の将棋は、「序盤→中盤→終盤」という流れがあります。子育てのゴールを二十歳と仮定したら、現在十二歳のマイは「中盤戦」でしょうか。

定跡といわれる型を作り、駒組みが終わり、これからどう攻撃を仕掛けるか、駒の交換や相手に手を渡した方が良いか、など一気に考えることが多くなるのがこの「中盤」です。難所の中盤戦を自分なりに考えて乗り越えたいものです。

この記事は、東京新聞にて中倉彰子が連載している「子育て日記」と同じ内容のものを掲載しております。 :『東京新聞』2018年5月17日 朝刊

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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