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将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2016年6月17日

あきこ先生の“はじめての将棋教室”ステップ 1-10金と銀で王様をつかまえよう

中倉 彰子

詰みの練習を対局形式でやっていきましょう。

まずは金2枚を使って、相手の玉をつかまえる練習です。

王様をつかまえよう!

まずは5☓5の盤目の小さい盤でやってみましょう。図1のように並べます。

保護者の方が、玉側をもって、お子さんが金の方を持つと良いと思います。並べらたら、ご挨拶。「お願いします。」と言ってはじめましょう。

金2枚vs王
金2枚vs王

保護者の方は以下の順番でお付き合いしてあげてくださいね。

  1. まずは、金の駒を取らないでやってみてください。→必ずお子さんが勝てます。
  2. 1つの金で王手をかけてきた時に、その金を取ってみてください。金を取られてしまうと、残りの金1枚では王様はなかなか捕まえられません。→2枚の金を離さずにくっつけて動かし、王手をしないと勝てないことを理解してもらいます。
  3. なるべく玉を上の方には動かさないように、逃げてあげてください。→玉が一段目まで上がると捕まえづらいです。
  4. 1〜3でもお子さんが勝てるようになったら、保護者のかたも本気でどうぞ!

慣れてきたら、金2枚を金1枚銀1枚にしてみましょう。

金銀vs王
金銀vs王

銀を活用するのは、レベルがあがりますが、金と銀の動きがきちんと理解できるようになります。

以上のステップを踏んで、この練習を進めてみてください。

〜レッスン後〜

前回の「詰み」の回でも2枚以上の駒を使って協力し合わないと、王様を捕まえられないと言う話がありました。

今回はそれをシンプルな駒数で身をもって体験しましたよ。やっぱり実際に駒を動かすと俄然楽しくなるようです。

姉妹でも何度かこの2対1のゲームをしましたが、意外に白熱。

しっかり勝ちパターンがわかったようです。練習とはいえ「勝った」「負けた」はやっぱり盛り上がりますね。

こうやって少しずつでも勝ち方が分かってくるとゲームが楽しくなるんだろうなぁと思いました。

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次回のステップ

さて、今回の “はじめての将棋教室” はいかがでしたでしょうか?次回は、「5×5で対局」について学びます☆

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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