株式会社いつつ

将棋を楽しむ 2018年7月24日

夏休みに行きたい将棋のまち

中倉 彰子

7月も下旬に差し掛かる頃、皆さんそろそろ夏休みの予定について考えるタイミングだと思います。海や山にテーマパークなど、日本全国、楽しい観光スポットはたくさんあるけれど、将棋好きな子どもたちには、将棋に関連する場所というのも選択肢の1つとしてありなのではないかと思います。

そこで、今回のいつつブログでは、オススメの将棋のまちをいくつかご紹介したいと思います。ぜひこの夏休み、家族で訪れてステキな思い出をつくってくださいね( ^∀^)

山形県天童市

将棋のまちと聞いて最初に思い浮かぶのは、やっぱり将棋駒の生産量日本一の山形県天童市ですよね。一歩まちに足を踏み出せば、マンホールやポスト、橋などいたるところに将棋があります。また、人間将棋や地元のサッカークラブとコラボしたイベントなど、多様な催し事があるのも将棋のまち天童ならではですね( ´∀`)

まちのいたる所に将棋が
まちのいたる所に将棋が

イチオシお立ち寄りスポット

天童将棋交流室・天童将棋資料館

こちらは、いつつブログの人気シリーズ「全国将棋道場めぐり」でもご紹介させていただいたのですが、将棋の歴史を知ることができたり、駒の展示もあるので夏休みの自由研究にも役立ちそうですよ。

天童資料館には、人間将棋の模型があります。
天童資料館には、人間将棋の模型があります。

中島清吉商店

一昨年前に天童市を訪れた際に駒づくり体験をしました( ´∀`)実物大の駒に比べてだいぶサイズが大きいのですが、筆を使って文字入れ時は、失敗できない!とドキドキ。旅の思い出になりますね。

将棋駒の文字入れ体験ができます。
将棋駒の文字入れ体験ができます。

兵庫県加古川市

現役で活躍するプロ棋士を多く輩出していることから、棋士のまちとして知られています。天童市同様に将棋イベントを開催したり、他にも将棋を生かした健康づくり事業を展開するなど、まちを上げて将棋を盛り上げてくれています。また、加古川駅をおりると加古川市ゆかりの棋士の写真が入った将棋型の大きなパネルがあるなど、プロ棋士を身近に感じることができます。

イチオシお立ち寄りスポット

かこがわ将棋プラザ

棋士のまちの将棋の拠点
棋士のまちの将棋の拠点

こちらも、「全国将棋道場めぐり」で訪れました。
将棋が指せるだけではなく、将棋関連の書籍が並ぶ書棚や、将棋関連情報を知ることができるコーナー、加古川市とゆかりのある棋士の先生方の写真や色紙、扇子などが飾られた展示などが充実していています。

大阪市福島区

大阪市福島区といえば、関西将棋会館ですね。関西所属棋士が公式戦を行う場所です。

イチオシお立ち寄りスポット

関西将棋会館道場

家族でも楽しめる関西将棋会館 道場
家族でも楽しめる関西将棋会館道場

東の将棋の拠点が将棋会館なら、西の拠点はやっぱり関西将棋会館です。こちらも全国将棋道場めぐりの取材でお邪魔させていただいたことがあります。私が伺ったときには、パパママと姉妹の家族4人で来られている方もいらっしゃって、とてもアットホームな雰囲気でした。
福島区では一昨年に公開された映画「聖の青春」でも再現された前田アパート(村山さんが大阪時代を過ごしたアパート)や、村山さんが足繁く通ったとされる更科食堂などがありますね。

大阪府三島郡島本町

大阪府三島郡島本町は、将棋駒のルーツともいわれる「水無瀬駒」誕生の地です。ゆったりとした風格のある字体の水無瀬書は今でも多くの将棋ファンに愛されていますね。

一昨年前の夏休みに、島本町のボランティアの方が運営する子ども向けの将棋教室の講座にいつつのスタッフがおじゃまさせていただいたのですが、そこでは、本将棋だけでなく、なんと中将棋を指している子どもたちもいたそうです。中将棋にお目にかかることなんて滅多にないので、とてもいい経験になったとのこと( ´∀`)

中将棋を指しているお子さんもいらっしゃいました。
中将棋を指しているお子さんもいらっしゃいました。

イチオシお立ち寄りスポット

水無瀬神宮/島本町立歴史文化資料館
水無瀬駒に関する貴重な資料が保存されています。こちらも、一昨年いつつのスタッフが訪れました。

島本町は水無瀬書誕生の地
島本町は水無瀬書誕生の地

東京都渋谷区千駄ヶ谷

千駄ヶ谷といえば、将棋会館ですよね。プロ棋士や女流棋士の公式戦の多くがここで行われ、これまで、数々の名勝負が繰り広げられていました。2階の道場では、老若男女問わず、将棋をたくさん指したい、もっと強くなりたいと思う人がたくさん集まっています。1階には将棋に関する書籍やグッズを扱っています。(いつつの『はじめての将棋手引帖』もありますよ。)。藤井聡太さんのTVで話題のことから、将棋会館の前の看板では、記念撮影をしている方を見かけるようにしました。まさに将棋好きの聖地のような場所ですね。

私も父に連れられて妹と幼い頃から通っていました。「全国道場めぐり」でも取材させていただいたのですが、最近は息子と一緒に行くようになりました。

将棋が好きな人、将棋上達を目指す人が集まるところ
将棋が好きな人、将棋上達を目指す人が集まるところ

イチオシお立ち寄りスポット

鳩森八幡神社・将棋堂
鳩森八幡神社・将棋堂は将棋の棋力向上を目指す人の守護神として建立されました。将棋界の発展や将棋上達をお祈りする将棋堂祈願祭なども開催され、多くの将棋関係者が参拝されるようです。お堂の中にいる王将の駒の姿を借りた将棋の神様がとてもフォトジュニックです。

将棋堂には棋力向上を目指す人の守護神が祀られています。
将棋堂には棋力向上を目指す人の守護神が祀られています。

さて、今回は将棋にゆかりのあるまちを紹介させていただきました( ´∀`)

将棋ざんまいの夏休みもいいですが、まずは、学校の宿題を頑張りましょうね、笑

いつでもどこでも将棋をしたいというあなたに

軽くて持ち運びに便利な布製の将棋盤を旅のお供にいかがですか♪

この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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